新宿からすぐなのにそこまで足を伸ばせず、逃していた展覧会を初台でみる。
1)NTT−ICCでの「明和電機・ナンセンス=マシーンズ」展。11年の活動を一望できる。エーデルワイスの自動演奏を堪能。愛ある世界が展開。ふむ。
2)ヴォルフガング・ティルマンス個展「Freischwimmer」を1階したの東京オペラシティーギャラリーでみる。みんなに「良いぞ!」とさんざん聞かされていた展覧会だけど、噂に違わず良い展覧会。作品がなんとも目にし易い。展示ギャラリーがいつになく広く感じられる。入ってすぐの部屋の《窓/カラヴァッジョ》(1997)や《トマト》(2003)にのっけからパンチを食らわされて脱帽。作品の大小、展示の粗密、さらにそこに漂うみずみずしい感覚だけは会場に足を運び体験しないとわからない。展覧会することの意味を味わう。僕もよくデザインでお世話になる近藤一弥の編集したカタログも良い、鑑賞ガイドも彼らしいまとめかたで判別しやすい。でも、どんなにすてきに編集されてもA4サイズの版形の本におさめられてしまってはわからない作品世界もある。作品のための舞台が展示空間なんだ。わぉー。
3)ビルを一度出て隣の新国立劇場に移動。「Noism04 black ice」の客席に座る。りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督の金森穣の東京公演。美術を高嶺格が担当する。休憩を挟んだ3幕公演は「black wind」「black ice」「black garden」と進むにつれて、高嶺ワールドが色濃くでているように見えてしまう。好きだったのは映像を使った「black ice」。へへ。