2004年7月に開館した、財団法人直島福武美術館財団が運営する「地中美術館」をやっと訪問。安藤忠雄の設計。これで今年開館した国内の主要美術館は制覇。「地中美術館」にはクロード・モネの「睡蓮」シリーズ5点とウォルター・デ・マリア《タイム/タイムレス/ノー・タイム》、そしてジェームズ・タレル《アフラム》《オープン・フィールド》《オープン・スカイ》の3作品が永久展示されている。タレルの光の粒子が靄がかって見える《オープン・フィールド》は楽しめる。でも一番の作品は安藤建築そのもの。展示空間の中心に位置する三角形の中庭空間はきれい。永久展示の作品群を守る、全貌を地中に埋める、ひんやりとしたコンクリートの要塞は、夏の空の下では違った印象を与えるのかなと思いつつ、気がつくと12時近い。島の反対側の場所で展開する「家プロジェクト」の午前中の開館が13時までだったことを思い出し、慌てて移動。
台風16号でやられてしまった「ぎんざ」は修復中。内藤礼の《このことを》(2001)は見えず。「角家」の宮島達男《時の海'98》(1998)と「南寺」のタレルの《バックサイド・オブ・サ・ムーン》(1999)は再度の見学。2002年の護王神社」杉本博司《アプロプリエイト・プロポーション》は初見。つまり3年ぶりの直島。
お約束の生協のうどんやさんに寄り、自家製の旨いあげの入ったきつねうどんを食してフェリーに乗船。高松港を降りて最寄りの高松城披雲閣ほかを見学し、最終の便で高松空港から戻る。