2月9日の日経新聞に「18歳から94歳の芸大生がいます」と京都造形大学芸術学部通信教育部の広告があった。全12コースを抱える通信の芸術学科芸術コースの「芸術計画演習a」の特別講師として京都の瓜生山キャンパスを訪ねた。
この講座は、国立国際美術館の中井康之学芸員が担当するもので、バングラデシュ・ビエンナーレとインド・トリエンナーレのコミッショナーを担当した二人で話そうという趣旨のものだ。
9時からの講義で8時50分くらいに着くと、いわゆる社会人学生の人たちがそれぞれの教室で制作に勤しむ姿を目にし感動。
講義中の中井先生
中井氏と僕とで1限から4限まで、つまり9時から4時30分まで講義。聴講生は辛抱強く聞いてくれた。感謝感謝。中井氏とは大学の同期ということもあって、前提となる真面目な話をすることもこれまであまりなかったので、彼の期待にゲストとして応えられたか心もとないところもあるけど、自分としては楽しかったし、良かったかなと思っている。
この講座の元締めは、通信のスクリーングで2003年9月水戸で開催した日比野克彦ワークショップ「明後日新聞水戸支社」で一緒した林洋子助教授。
お二人に素敵な夕食をご馳走になって帰路に着く。次回、お返ししないとね。
京都造形芸術大学の芸術計画演習aで講義を受けました生徒です。中井先生のこの講義はとても興味深く毎回楽しみでした。美術館の置かれた現状を改めて考える機会と、でもすごくアート界の先端はアーティストもNPOなどの団体も美術館学芸員もがんばっている!!!ということが、毎回の講師の方からのお話でひしひしと(?)感じました。
先回の森先生のバングラディシュ・ビエンナーレの講義ですが、実は私はシンガポールに4年ほど住んだ経験があり、シンガポールミュージアムでボランティアガイドをしていました。初めてシンガポールミュージアムをおとずれて、展示してある作品を見たときのこと(ショックに近い・・・)を思い出しました。森先生のおしゃられていたことに「そうそう!」と、一人深く共感していました。インドやバングラディシュに行ったことはないのですが、東南アジアのアートも同じ傾向にあると思います。とても楽しい講義で、あっという間の4コマでした。
ありがとうございました。