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MORI channel|水戸芸術館現代美術センター学芸員・森司によるブログ。学芸員の日常や最新のアートニュースを伝えます。
2005.11.12

好評開催中。

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TAP2005始まりました。
風はいささか強かったけど、快晴に恵まれた良き日に「TAP2005」堂々オープン。
オープンスタジオの今年は、取手在住32組の作家のアトリエを公開。そための足の弁の確保とよりDEEPに楽しんでいたくために「アートの秋、アトリエをめぐる旅」取手ツアー『ざくざく取手』を開催中です。まずは、その宣伝告知から。TAP2005取手ツアー参加者募集中!残席あとわずか!お申し込みはお早めに。


11月12日初日のツアーは「取手悦楽ツアー」。12時30分、TAPヒルズに集合して、アトリエ訪問。最後は、キリンビール取手工場で藤浩志展の見学。下の写真は、TAPヒルズでの「はらっぱ会議」(*この話題は明日のブログで特集します—たぶん)を終えて車でキリンビール工場に移動し、会場で待ちかまえるツアー参加のみなさんに「サプライズ・プログラム」の一つとして、紙芝居を披露しているところ。(普段はここでお米のかえる」シリーズの1992年に青山スパイラルガーデンで発表した「2025カエルの池シンポジウム」の一部とビデオを上映しています。)
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藤さんは大学院を卒業したあと、3ヶ月ほど、毎日(一人)読み続けた。そのなかの「紙芝居」の2編。絵は当時の(京都)芸大仲間に依頼(この手法もいまやコラボレーションと言われて大手を振って歩くスタイルだけど、20年前なら共感しない美大生には『なにやてんだか?』と思われていたに違いない。)感動の後には笑い。出血大サービスの余興的紙芝居「遠山の金さん」を上演(て言うのだろうか)。こちらは本当に20数年ぶりの披露とか。

いやー、とっても良いものを見せたもらいました。まさに「芸」—当時の藤さんのアートとのとても深いところでの葛藤ぶりが化石のようにごろんと残っている紙芝居。あんな彼が今はあんな彼に。その遠い旅の距離を感じながらも、すべてのルーツはそにこあり、「紙芝居」に託された大事なものを託す『適正な器』探しの旅を続けて来たのだと実感(感動)する。芝居を終えると、神戸に向かって大急ぎの移動。前日のレセプションに参加するためにやりくりしてくれたお陰。同時進行中の神戸の展示「次世代へ伝えたい震災の記憶展」会場に向かう。レセプションに出席してくれてどうもありがとう、藤さん。


僕は、再びもどって、カメラマンの斉藤さんの撮影に同行して、海老原靖自宅アトリエ兼「倶楽部ドンパンチョ」を訪ねて、ゆっく過ごしたあと、再びTAPヒルズで「港大尋&鈴木あかね『はらっぱライブ』」を堪能。
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港さんの詩と今日がお誕生日の鈴木あかねさんの歌声で躰の芯が幸せな気分になる。演奏会後に、しばし個人的に歓談し、その上CDまで頂いてしまった。どうもありがとうございます。(19日は「たきびの里」でミニライブです。)


最終的には25人が参加した初日終了後の報告反省会にも出て、終電にて帰宅。さすがに眠くてしかたがない。バタンキューだね。

Posted by 森司 at 11:48 | 雑記帳

いや、ばたばたと申し訳ございませんでした。
ところで紙芝居を読み続けたのは2週間ほどだったかと思います。バカなことばかりしてたなー、と思うが、今もあまり変わらないかもね・・・。

紙芝居同じ年、カメハニワとバルーンと魚の頃、タマビバンで最初にであったんですよね。あれが1985年だったのでかれこれ20年ですね。

Posted by fuji, hiroshi at 2005年11月14日 16:23

しかし、あのあとのヒルズのライブ逃したのは悲しかったです。あーザンネン!

Posted by fuji, hiroshi at 2005年11月14日 16:33











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