6時43分。まだ太陽が顔を出す前を撮そうとレンズを交換していたら、あっと言う間に太陽がアタマを出していた。数分で日の出ショーは終わる。いつ目にしても飽きることはない。不思議な力が漲る瞬間。
ギャラリー内部では展示作業が順調に進む。平面作品はほぼ完了し、立体を出品する作家たちが展示作業に集中する。オープニングは17日。16日は内見会。展示作業に残された時間はあと2日ちょっと。
立見榮男 作品展示風景
芝田次男 作品展示風景
山田圭一 本人による作品展示作業の図
2005/10
Press Release 01
「われらの時代」と題する本展は、水戸芸術館の学芸員と複数の推薦委員が関わり、あえて複数の目による選出によって、様々な活動をカバーできるように構成したグループ展です。本展は、地域を視野に入れ、独自の歩みを展開している作家ならびにこれからの可能性を秘めた若手作家に焦点をあてています。
1990年に開館以来、現代美術センターは数多くの国内外の現代美術を紹介してきましたが、この15年間で、現代美術は、異ジャンルとのゆるやかな交流やサブ・カルチャーとの関わり、そして映像作品の台頭など、その表現は一層多様となりつつあります。今回は、そうした多様化する傾向の中で、むしろ地道に自らの作風を模索してきたアーティストやあえてオーソドックスな手法を踏襲してきたアーティスト、陶による表現の可能性や具象にこだわってきたアーティストなど25名を紹介します。
本展は、絵画、彫刻、インスタレーションなどを網羅しながらも、今まで水戸芸術館では、展示の機会があまりなかった表現分野にもスポットを当て、今日の美術をめぐる多様な側面を映し出すことを試みようとするものです。
【展覧会概要】
展覧会名:われらの時代
会期:2005年12月17日(土)→ 2006年2月5日(日)
開館時間:9時30分〜18時(入場は17時30分まで)
休館日:月曜日、年末年始2005年12月26日−2006年1月3日
※ただし、1月9日(月・祝)開館、1月10日(火)休館。
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
入場料:一般800円、前売・団体(20名以上)600円、
中学生以下・65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
展覧会チケット発売:水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター、
JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ
*一年間有効フリーパス→
ハイティーンパス「H.T.P.」1,000円/対象15歳以上20歳未満
おとなのパス 2,500円/対象20歳以上
※取扱は、水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
協賛:アサヒビール株式会社
協力:株式会社創夢
出品作家:水戸を中心とした県内作家25名
企画:逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
【出品作家一覧】
氏名/生年/作品ジャンル
雨宮庸介/1975/インスタレーション
伊藤遠平/1976/立体
伊藤東彦/1939/陶芸
岩堀敏行/1972/絵画
オノマサキ/1973/平面
久米みどり/1951/陶芸
小林政美/1952/陶芸
小峰 尚/1955/陶芸
小室千帆/1974/インスタレーション
齋藤敏寿/1963/陶芸
櫻井りえこ/1977/絵画
芝田次男/1957/彫刻
鈴木りん壱/1970/絵画・立体
立見榮男/1940/絵画
戸田和子/ / 立体
内藤定壽/1957/絵画
中井川由季/1960/陶芸
中野裕海/1975/陶芸
西成田育男/1954/絵画
西成田洋子/1953/インスタレーション
根本しづ子/1959/絵画
増田克史/1972/立体
村山隆治/1954/絵画
山田圭一/1968/立体
横須賀幸男/1954/絵画
以上、五十音順
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「われらの時代」推薦委員
1 磯崎俊光/水戸美術家連盟副理事長
2 大森潤也/日立市郷土博物館学芸員
3 小泉晋弥/茨城大学教授
4 高橋正樹/茨城新聞社記者
5 寺門寿明/水戸市立博物館副館長兼学芸係長
6 外舘和子/茨城県陶芸美術館主任学芸員
7 森田清明/常陽藝文センター理事事務局長兼学芸部長
以上、五十音順