電車とのつながりの良いバスの時間ギリギリに館を出ると、きれいな月が空にあった。昨日も同じように思い、同じように慌てていてカメラをカバンから出す気持ちの余裕がなかった。悪あがきとは知りつつ、携帯のカメラで撮影する。
さっき覗いた藤さんのブログには携帯からとは言えまっとうな写真の「月」(ですよねー)がアップされていた。やはり今日は「月」なんだなと思う。明日12月16日は満月。
「われらの時代」の展示作業は順調に進み、ほぼ今日で展示も終わり、あとはフィニッシングを残すばかり。明日は内見会やフェイスやボランティアトーカーさんらへの作品説明がある。会場入り口の切り文字の貼り込みも完了している。
ポスターになっている雨宮庸介の作品、バナナの実物も会場に並んだ。
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展示作業中のギャラリーに行くには、庭を横切るように、学芸員室からエントランス経由で行くのが早い。と言うか、一旦外に出るのが良くて僕は好きでそのルートを選ぶ。そして時にミュージアムショップに立ち寄り、入荷したての本や雑誌を手にし、時に買い、時にそのまま棚に戻す。
今日は、本とは別のものを買い、雑誌カーサ・ブルータスは棚に戻した。でも、たぶん、違う日に、買うだろう。とにかく今日は、あった場所に戻した。
建築家、青木淳さんが自作の青森県立美術館の「アレコホール」に立つ写真が大きく出ている。建築物とその地の「食」、つまり建築を訪ね、美味しいものを食したい人のための特集号。金沢や石垣島と日本全国。水戸は選外なんだと思いながらしばらくフムフムとカバーtoカバーと読み進む。
パラパラとものの数分の立ち読み。でも個人的にはかなり有益な—といっても、かなり趣味的な情報を得た。例えばシトロエン「C6」。
幕張メッセのモーターショーで「きれいなラインのクルマじゃないか」と見いていたシトロエン「C6」(と言うらしい。価格未定)は、これから販売されるフラッグシップカーであることを知る。
(写真を見たらナンバープレート位置に「C6」とあった。)
「C6」じゃないけど、シトロエンで市内をドライブする爆音チームの二人組「ログズギャラリー」」から、練り直した「2006-2007日本横断ツアー」の企画書が今日、再送付されていた。後でキチンと見ておます。
そうそう、建築の話題。カーサ・ブルータスの青木さんのページ、つまり、「青森」のページを見ていると、ACACの外観写真に並んで、「木村産業研究所」の外観の写真が出ている。
あれ!?、つい先ほど、今日(12月15日)の日経新聞、文化面で『弘前に息づくモダニズム』で県立弘前中央高校の講堂の記事にはじまる、『前川國男の建物を大切にする会』(代表:葛西ひろみ、英語講師)の市民活動の記事を読み、「木村産業研究所」の一階内部の挿図写真を目にしたばかりだ。(お、今日のプチ「シンクロニシティー」かも。)
「木村産業研究所」は、弘前にある前川國男の建築物の一つ。前川國男は弘前には8つの作品を残している。少なくとも来年の夏には弘前に行く。奈良美智個展「A to Z」を見に行った折りに、もう1日足して前川國男建築物ツアーを是非、次回には敢行しよう。
その、奈良美智+grafからDM「home」が今日届いた。小屋が26個もしくはそれ以上の小屋があつまる街並みのような展覧会を実現させる「A to Z」展(弘前は奈良美智の故郷。寺山修司も同郷。)の一環となると書かれている。場所はグラフメディア・ジーエム。大阪中之島。会期は12月18日から2月5日まで。(ちなみに、松井みどりさんと企画準備中の2007年の「夏への扉」には奈良美智さんの初期作品をお借りする。)
その前に12月23日から東京ステーションギャラりーで開催される生誕百年記念「前川國男建築展」を見に行こう。
そして今、東京芸大美術館では25日までの会期で吉村順三建築展が開催されている。これにも併せて行かないと。
さて、水戸は今日も青空が広がる。長谷川孝治さんのブログには「雪・雪・雪・雪」の文字が並び「雪かき」が続く。
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ちなみに今朝も日の出を撮りました。勿体ないのでアップしておきます。
6時38分。
6時48分。
今朝は、10数分見ていました。毎日天気もよく幸せです。郵便をポストに出しに行ったら、片一方の投函口に「年賀状」と貼ってあった。毎年のことだけど、1年が早い。もう2005年の店じまい。
明日は、三鷹で作品の講評会。学生もこの1年の努力の成果を総括する時期。どんな作品に出会えて、どんな展開をしているだろう。年1回の定点観測みたいなもので、今年で3年目。僕の方も成長している彼らにジャッジされる。体力勝負。
今夜の夜更かしは、ほどほどにして寝ておくのが賢明だろうな。外が月明かりで明るい夜です。