小田急向丘遊園で下車し、日本民家園を通り過ぎ、綺麗に咲く花をめでながら、川崎市岡本太郎美術館に向かう。目指す展覧会「四次元との対話―岡本太郎からはじめる日本の現代美術」は4月8日にオープンし、この週末6月25日に閉じる。つまり、終了間際の駆け込みである。本当は、のぼりとゆうえん隊が「のぼりとまちなかアートプロジェクト」を主催し、藤浩志が『かえっこ』をしている4月30日に来ようとしていたのが、期を逃し今日になった。
会場入り口。本展覧会は、ヨーロッパ巡回帰国展。2005年6月4日〜9月11日の会期でオーストラリアのグラーツ、2005年10月7日〜2006年1月22日でのスペインのビーゴ展を経て、岡本太郎美術館での凱旋展である。
次回展の誕生40周年を記念しての「ウルトラマン誕生40年の軌跡 ウルトラマン伝説」展のポスターが気になる。
エントランスで出迎える作品は森脇裕之作《Lake Awareness》
一言でいえば「懐かしい」。センサーで人を感知し、光の照度を変える2005年の作品を懐かしいと思うには訳がある。クリテリオム20に出品した作品が母であり、10年の月日を経て進化し、昇華した作品として眼前に堂々たる姿を見せてくれているからだ。思わず森脇氏本人に、やっと目にした報告を兼ねた電話をしたのは言うまでもない。
技術的進歩が森脇の思い描く世界を形することを可能とする。アイデアやイメージが常に先行する。エントランスで作品をめでながらしばし和む。
銀座に出て画廊を見て歩き、立ち飲み屋で少し飲んで帰宅する。