陸奥宗光(1844~1897)は、幕末から明治時代にかけて活躍した和歌山市出身の政治家です。日本が幕末に諸外国と結んだ不平等条約の改正交渉に努め、明治27年(1894)7月に日英通商航海条約を結び、領事裁判権の撤廃と関税自主権の一部回復に成功するなど、外務大臣として大きな功績を残したことで知られています。
 陸奥が和歌山市に居住した期間は長くありませんが、苦しい時期を乗り越え、活躍へと至った背景には、和歌山県内にいた人々の支えがありました。この企画展では、陸奥を支えた和歌山県の人々に関する資料を展示し、両者のつながりを紹介します。