富士山はその神秘的なたたずまいから、古来信仰の対象や芸術の源泉として日本人に愛されてきました。平成25年(2013)にユネスコ世界遺産に登録され、今や世界の人々をも魅了しています。
平成29年(2017)に開催した企画展「愛でたい富士山」を再構成した本展では、歌川広重が手掛けた富士山を主題とする2つのシリーズ「不二三十六景」と「冨士三十六景」を中心に、約40点の浮世絵を出陳します。青空にそびえる富士山、雲を棚引かせた富士山、雪化粧の富士山など、さまざまな表情を見せる霊峰をお楽しみください。