*本展示の展覧会会場は渋谷のSpace EDGEになります*

「dialog()」は、東京、台北、ソウル、北京の4都市を結ぶジェネラティブアートの展覧会です。各都市より総勢40名のアーティストによる作品が一堂に会し、アルゴリズムがもたらす表現の可能性を探求します。言語や文化の違いを超えた多元的な対話を通じて、新たな創造的視野を拓く場となることを目指しています。本展は2024年8月に東京からスタートし、その後、各都市を巡回する予定です。

展示概要
「dialog() - Asian Generative Art Exhibition 2024」
期間:2024年8月9日(金)~2024年8月12日(月・祝)
※会期中無休
会場:space EDGE
住所:東京都渋谷区渋谷3-26-17 野村ビル1階
アクセス:JR渋谷駅ハチ公口より徒歩5分
8月9日(金) 11:00 - 18:00
8月10日(土)- 12日(月・祝)11:00 - 20:00


主催:dialog() 実行委員会
協力: 一般財団法人ジェネラティブアート振興財団、Bright Moments、株式会社アイ・オー・データ機器、Highlight、objkt.com

公式Webサイト:https://dialog-asia.com
公式X:https://x.com/dialog_asia
公式Instagram:https://www.instagram.com/dialog.asia

ステートメント
1960年代に始まったコンピュータアルゴリズムによって生成されるアートは、やがてジェネラティブアートと呼ばれるようになり、2021年のNFTの隆盛において一つの象徴的なシーンを形成しました。「ジェネラティブ」は「生成的」を意味し、コンピュータアルゴリズムによって人の手を介さずとも作品が生まれる点に特徴があります。そこには大きな可能性があるはずですが、NFTや生成AIの登場の影響により、時にパターンを量産する手法として用いることや、生成される瞬間を関心のピークとした刹那的な楽しみ方のみが注目されるような傾向もみられます。さらに、近年のジェネラティブアート作品の多くは、JavaScriptで書かれ、webブラウザ上で動作する平面作品として、オンラインのプラットフォームを介してリリースされています。

ジェネラティブアートの根幹がコンピュータアルゴリズムにあるのであれば、その可能性はwebにおいてのみ展開されるものではなく、多様なものであるはずです。現代アートは西洋によってルール形成されたある種のゲームであるかのように語られることがあります。同様にジェネラティブアートにおいても西洋を中心として発展してきたテクノロジーの進化の中で、アーティストは既存の道具を使い、用意された環境の枠の中で創造することを無意識的に選択してはいないでしょうか?

本展覧会は、ジェネラティブアートの独自性を再考し、その可能性を広げるための取り組みです。そのために、アジアに住む私たちがそれぞれの独自の文化を見つめ直しながら、私たち自身の解釈でジェネラティブアートのかたちを提示することを目指します。

また、本展覧会は、アジア諸国の文化をより深く知るための機会でもあります。例えば日本ではゲーム、オーディオビジュアル、映像、VR空間などにおいてユニークな文化が息づいていることがわかりますが、隣国のアジア諸国との類似点や差異については意外と知らないことにも気付かされます。他国とのコミュニケーションを重ねていくことで、言語の壁に悩まされ、文化的背景の理解の欠如も自覚することになります。アジアから世界に発信する本展覧会は、アートを介して互いの文化を知ろうとすること自体にも大きな意義があるといえるでしょう。

このような背景のもと、「dialog()」と名付けられた本展覧会は、アートを軸に対話を繰り返すことで、言語の壁や文化的背景の違いを超え、互いをより深く理解する機会としたいと考えます。展覧会では、各都市より総勢40名のアーティストによる作品が一堂に会し、同一のキュレーションで4都市を巡ります。互いの差異や独自性を探求するこの取り組みの結果として、アジア文化の特色が反映されたジェネラティブアートのかたちを世界に提示することができれば幸いです。

まずはdialog()を実行することから始めましょう。