このたび、福沢一郎記念館では、「福沢一郎賞」受賞者に福沢一郎のアトリエを展覧会場として提供する「PROJECT dnF」の第13回として、多摩美術大学出身の画家、馬場美桜子の個展を開催いたします。
馬場は、卒業制作以来、一貫して植物の諸相を描きつづけています。みずみずしさをたたえたもの、朽ち枯れて変色してしまったものなどを、ひとつの画面に同居させ、精緻な筆致であざやかに描き出した作品は、生と死のはざまでゆれ動くような世界へとわたしたちをさそいます。今回はそんな画家の制作を、新作・旧作を織り交ぜて紹介します。