中国で発達した絵画のジャンルである「山水画」は、山や渓谷、水や河川といった自然を題材としつつ、現実の景色を描く風景画の枠に止まることなく、大自然との調和の中に、現実の世界を超越した理想郷を描くものでした。山水をテーマとしつつ、画家たちの心象風景が描き出された作品ということもできるでしょう。
 この収蔵品展では、江戸時代後期の栗太郡で生まれ、活動した画人・岡笠山(生没年未詳、栗東市岡)と横井金谷(1761~1832、草津市下笠町)が描いた山水画を中心に紹介します。
 かつてこの地で生まれ育ち、活動した画人たちが、山水というテーマに込めたさまざまな想いを感じ取っていただければ幸いです。

【関連企画】
 展示解説会:12月15日(日曜日)、1月13日(成人の日)、1月26日(日曜日)、2月11日(建国記念の日)、2月24日(月曜日・振替休日) いずれも14時から ※参加費無料、申込不要

※会期中に一部展示替えを行います。前期…1月13日(成人の日)まで。 後期…1月15日(水曜日)から。詳しくは栗東歴史民俗博物館ホームページに掲出している出品資料目録をご覧下さい。