東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約5800点の作品を収蔵しています。「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し、現代美術の持つ多様な魅力の発信に努めています。

1階では、「竹林之七妍」と題し、新収蔵作品を中心に7人の女性作家に焦点を当てます。「竹林之七妍」とは、当館所蔵の河野通勢の作品名に由来します。そこでは俗世を離れて竹林に集い清談を交わす古代中国の7人の賢者が7人の女性に変えて描かれています。時代や文化といった背景の異なる女性たちが花や鳥に囲まれた明るい光のなかで和やかに集うさまにならい、本展示では、これまで当館で紹介する機会の少なかった女性作家に光を当てることにしました。生誕100年を迎えた間所(芥川)紗織と高木敏子に加え、漆原英子と小林ドンゲ、前本彰子は新収蔵作品を交えて展示します。朝倉摂と福島秀子は既収蔵作品をまとまったかたちでご覧いただきます。
1階ではさらに、「小さな光」と題した小企画として、オラファー・エリアソン、山本高之らの作品を紹介します。