近代以降、美術館やギャラリーでは「白い立方体」、ホワイトキューブと呼ばれる空間に展示する方法が用いられてきました。
ホワイトキューブに展示されることによって、作品は外部空間を遮断するだけでなく、展示空間そのものも作品に干渉しない環境に置き、ただ作品だけが存在するように見せることが出来ます。さらにホワイトキューブの展示方法は、単純に作品を視覚的に尊重しただけでなく、政治や社会的な外部の干渉や影響から切り離し、作品そのものをただ美しいものとして鑑賞するというモダニズムを規定する意味も含んだスタイルとも言えます。
今展は、4人のアーティストが限られたホワイトキューブの中で作品を用いて自分を表現する、それぞれの個展のようなグループ展です。
■参加作家
上田剛(金工)、神谷麻穂(陶芸)、
杉村紗季子(金工)、村田言恵(陶芸)