“How Art Can Reshape Society Today(どのようにしてアートで今日の社会を作り直すことができるか)”*――現代アート最先端の動きのひとつ、Socially Engaged Art(ソーシャリー・エンゲイジド・アート)を代表する英国の団体グライズデール・アーツ。 日本での一般的な知名度はいまだ高くはありませんが、イギリス・湖水地方を拠点に、地域課題の解決はじめアートによる社会への働きかけに成果をあげる活動は、国際的に注目されています。

実は、下関においても、そのアートプロジェクトがコロナ禍の前、2017年から市内菊川町において試みられており、「下関市菊川プロジェクト」以降、関連するイベントが下関市立大学をはじめ市内で開催されています。下関が、グライズデール・アーツが日本での活動の端緒をひらく記念の地のひとつであると名乗りをあげる本企画、展示は、橋渡し役となった下関市生まれの写真家 藤田需子(ふじた・もとこ/アイルランド在住)の出会いと足どりを紹介しつつ、所属アーティストのインスタレーション、グライズデール・アーツのこれまでの軌跡の紹介をあわせ構成します。

コロナ禍を経て、新たな展開を期すアートの最前線をご体験ください。


*2019年下関市立大学学会 学術講演会(2019年11月18日)の標題