現実で見慣れたものが、見慣れないサイズ感で出現することの面白さや、顔を近づけて観察したくなるほどの再現性など、ミニチュアには、時代や国を越えて人々を引き付ける魅力があります。本展では、東京都指定有形文化財「百段階段」の7つの部屋を舞台に、さまざまなジャンルや技術、感性によってつくり出される“ちいさな世界”を展開。ジオラマでつくられた日本の風景、手のひらに収まるほどのご馳走、極小のお雛さまなど、文化財建築の中にもうひとつの“ちいさな日本”が広がります。