〈銘仙〉(めいせん)とは、大正から昭和初期に女学生を中心に流行した着物で、経糸と緯糸をズラして織る技法により、色の境界が滲んだような表情が特徴です。「ファッションは時代を映す鏡」といわれるように、銘仙もまたその紋様や着こなしから当時の世相を垣間見ることができます。
本展では、桐生正子氏(銘仙コレクター・研究家)のコレクション約600点の中から選りすぐりの着物約60点や関連資料などを展示し、レトロモダンな銘仙の魅力をご紹介します。