彫刻家、米林雄一にとって、富山は第二の故郷であるといっても過言ではありません。
戦時中に父の生まれ故郷へ疎開、小学校から高校まで小杉町(現射水市)で過ごしました。
富山県が創設した「とやま賞」の受賞、県立美術館での個展開催、パブリックアートの設置など、富山は米林にとってゆかりの深い土地です。
米林の作品は抽象的で一見わかりづらいかもしれませんが、バランスの美しさ、素材を生かした形、圧倒的なスケールなど、見る者を魅了します。本展では、存在感抜群の大型の木彫作品や、長年テーマにしている宇宙をモチーフにした作品のほか、積み木など体験できる展示も行います。
子ども向けのワークショップや東日本大震災の被災地の学校での活動、大学で教鞭を執った経験を通して、未来への子どもたちへのメッセージを、作品に込めて発信し続けています。ぜひゆっくりとご覧ください。