アイロンビーズで表現される現実⇔デジタル世界

多義性のある「共生」をアーティスト独自の視点から切り込み、私たちとアートを繋ぐ架け橋となることを目指す「調布×架ける×アート」。第 3 弾でご紹介する沼田侑香は、子どもの遊び道具としても広く知られるアイロンビーズを主に用い、「現実とデジタル世界の乖離とその未来」をテーマに作品を制作しています。

デジタル技術はいまや日常に欠かせない存在となり、私たちはデジタルとの共生を強いられていると言っても過言ではありません。ゲームや情報化社会においてデジタル世界と現実世界との境界は薄れつつありますが、アイロンビーズで表現されたデジタル画像やエラー、バグを思わせる沼田の作品は、私たちにデジタル世界を強烈に認識させると同時に、現実の重要性に立ち返らせます。

本展では身近な素材から生まれたアート表現を通して、互いに交じり合うデジタル世界と現実とは何か、そしてこれからもデジタルと共生していく私たちのあり方を考えます。

会期中には、ワークショップ、アーティストトークを行います。