「ラ・サマリテーヌ (La Samaritaine)」は、パリのセーヌ川にかかるポン・ヌフの右岸に位置する、老舗の百貨店です。1890年に当時の最先端の建築工法を用いてアール・ヌーヴォー様式の建物が造られ、1926年には新たにアール・デコ様式の建物が増築され、パリ市民に長年愛されてきました。2005年に安全上の理由から閉鎖を余儀なくされましたが、その後10年以上におよぶ設計・工事期間を経て、2019年にホテルやオフィスなども含めた複合施設として再生されました。本展ではラ・サマリテーヌの修復と再生の物語に焦点をあて、パリの街で歴史が現代へと引き継がれ、未来へむけて新しい風景[ランドスケープ]がつくり出されていく様子をご紹介します。
*東京都庭園美術館 正門横スペースにて開催。