「ひとのかたち」を描き続けながら人間の存在に迫ろうとする中辻と、自然や物質と対話しながら素材の本質的な美に迫ろうとするケイト。一見すると彼女たちの視線は人間と物質という異なる対象に向けられているかのように見える。しかし、目に見えている姿やかたちを超えて、常に揺らぎ変化していくもののなかに「新しい」かたちを見出そうとする創作姿勢には、共通する意識を感じることができる。対比的に展示しながら、それぞれの独自性を展覧会で見せていきたい。