明治政府が国の威信をかけて初めて参加した1873年のウィーン万国博覧会。西洋にはない精巧な美術工芸品を中心に地域の物産を出品し、日本は国際舞台に躍り出ていきます。その中で、アイヌ・コレクションは北海道の物産として開拓使や博覧会事務局により収集・選定・出品されました。本展では、約150年ぶりに北海道に戻ってくるドイツ・ベルリンの海外コレクションを展示し、日本にとって近代化と国際化の象徴であるウィーン万博を起点とした、アイヌ・コレクションの形成とその時代背景を紹介します。