鳥取市出身で、吉田璋也や柳宗悦の影響のもと民藝運動に関わり、染色作品の制作と世界の染織文化の研究に両輪で取り組んだ岡村吉右衛門(おかむら・きちえもん 1916-2002年)の型染め版画を紹介します。
まず布染めの作家として活動をスタートさせた岡村は、その後に布染めの技法の一つである型染めを紙に適用した型染め版画を制作、後期にはそちらの比重が大きくなりました。

主なシリーズとして、長く作り続けられた「絵文字シリーズ」や、ライフワークともいえる「蝦夷絵シリーズ」があり、それらを中心に展示します。