日本全国では、毎年およそ8,000件の埋蔵文化財の発掘調査が行われています。最新の発掘成果を紹介する全国巡回展となる中核展示では、旧石器時代から近世までの遺跡とそこから出土したさまざまな資料の中から、近年特に注目される“逸品”を紹介します。
また、三重県独自の地域展として、伊賀地域にある県内屈指の大型前方後円墳や古代寺院の存在と、そこから出土した資料をご紹介します。

<中核展示>
日本全国から44遺跡の約480点の考古資料がMieMuに集結します。「我がまちが 誇る遺跡」では、長崎県佐世保市の洞窟遺跡や滋賀県の琵琶湖の水中遺跡などを紹介します。
「新発見考古速報」では、縄文時代から近世まで、近年広く注目を集めた10か所の遺跡をご紹介します。今回、特に注目されている貴重な出土品として、熊本県嘉島町の上官塚遺跡から出土した、古墳時代の住居を表した家形埴輪とその囲いを表した囲形埴輪があります。
<地域展示>
三重県屈指の大型前方後円墳である御墓山古墳や馬塚古墳や、その後の時代に建立された三田廃寺や夏見廃寺などの古代寺院跡から出土した考古遺物をもとに、ヤマト王権がその勢力を東日本に拡大していく中で、大和の隣国である伊賀の地方豪族たちが担った役割について考えます。