〔展覧会概要〕
これまで写真を通して“他者と出会うこと”について考えてきました。
前作の「接触と沈殿」では、ひとつの部屋を介して、初めて出会う人物のポートレイトを展示しました。
親しみと戸惑い、あるいは親密さと距離といった相反する心の作用を風景に託しながら、他者の感触を浮かび上がらせようとしました。

前作から地続きに展開する今回の展示では、写真と言葉の関係に着目します。
両者の記録性はともに曖昧なものです。
このことを前提に、”他者の感触”について引き続き問うてみたいと思います。



誰かと会う約束をする。
場所はどこかの部屋がいいけれど、外で会うのも悪くないだろう。
わたしたちに必要なのは声が届く距離だから。

交わす言葉のなかで、語りはすでにはじまっている。
取るに足らないような話こそ、耳の奥底に沈殿するのはなぜだろう。
浮いている髪の毛が陽光で透けるさまが、網膜の上に影を落とす。
終わりの時間が来ると、今日はありがとうと言って別れた。

扉が閉まる音がする。
あなたの話はしずかに続いている。

〔トークイベント〕(予約者優先)
2026年1月31日(土)17:30より写真家・川崎祐さんを招いてトークイベントを開催します。
会場スペースの都合上、予約者優先でのご案内となりますので、参加ご希望の方は公式サイトをご確認ください。
※当日参加も可能ですが予約人数が上限人数に達した場合、予約者を優先してのご案内となります。
※当日は会場設営のため17時以降展覧会のみの入退場が出来ませんこと予めご了承ください。