〔展覧会概要〕
1枚の庭の写真から連続した定点写真へと変化し、記述が加わり、庭作業の度にひっつく種子も記録として残し始める。

その場に身を浸す当事者だけが受け取る無数の情報について思うとき、シダの葉裏にびっしりと並ぶ胞子を連想する。
スワイプで容易く吹き飛ばされるツルツルとした画像の裏に付着する、極私的な実感。

それは当事者の特権として閉じられたものではない。シダの葉裏で胞子のうは破れ、風に乗って飛散する。その多くはどこにも根付かない。

しかしそのうちのいくつかは、誰かの記憶と結びつき、その人の内側にある時系列が攪拌された土壌に着地する。
その人にしか見えない像が生まれ、滅多に意識に上らないまま別の時間を生き続けることもある。

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この展示は、庭に関するごく個人的な記録を元に構成しています。
これらの記録は他者の記憶と結びつき、まったく異なるイメージとして立ち上がる可能性を含んでいます。