「Words of Light」とは、光によって描写された自発的な像が「photography」と呼ばれるようになる以前に、W・H・フォックス・タルボットが写真とそれを生み出す自然とのあいだの関係を言葉であらわそうと記述した語句のひとつです。
私たちの暮らしには、さまざまな用途や意匠、生物の営み、あるいは欠損から穴があいている事物が存在します。日常では他の光に紛れていますが、それらの穴に生じる小穴投影現象により結ばれている光の像は、いま、ここに確かに存在しています。それはまるで、光が人知れず独白を囁いているようです。
本展では、私たちの身の回りのそこかしこに溢れている「光の言葉」を印画紙やフィルムなどの様々な感光材に受けとめることで可視化します。それは、多様な写真言語を通して「光の言葉」を翻訳する行為であると言えるのかもしれません。私はここに提示されたイメージの作者なのではなく、「光の言葉」の媒介者であり、翻訳者であれたらと思います。