本展は「密やかな美 小村雪岱のすべて」の同時開催展として、千葉市美術館の近世・近代コレクションの中から約50件をご覧いただくもので、3つのセクションからなります。
冒頭の「手元で眺め、楽しむ」では、日本古来の絵画形式である絵巻や画帖をご覧いただきます。現代の私たちはなかなかその機会に恵まれませんが、本来的にはそれらは鑑賞者が手にとって広げ、楽しむものでした。間近に、じっくりと見ることが前提であるため丁寧な仕上げや凝った趣向の作が多く、ときに誂えた人物の意向が反映されやすいのも、絵巻や画帖の面白い点といえるでしょう。
2つめの「暮らしを彩る」では、生活の道具であり、かつ身近に楽しむことのできる美術品でもあった扇や、夏の日を鮮やかに彩った団扇絵、さらに女性たちが身につけた櫛・簪などを展示します。生活の中で親しまれたこうした品々は、かつての持ち主が愛玩し、親しんだ日々の名残をよく感じさせるものです。
最後の「ちいさいだけで、うれしい」は、豆本や江戸後期の銅版画など、特に小さく作られた作品を集めています。[美術館サイトより]