スペインが生んだ20世紀最大の画家パブロ・ピカソは、パリで晩年や一部の時期以外ほとんどの時間を過ごし、そこでの創作活動が数多くの名画を生み出しました。特に版画の制作にはパリという町は絶対的な場所であったといえます。そこには画商カーンワイラーとの出会いや、版画のパートナー、ムルロ工房との共同作業がありました。生涯に制作した版画の数は約2,000点にも及ぶことからもピカソ芸術における版画の比重の大きさが分かります。本展はピカソ作品のコレクターでもあるミッチ・ミラーコレクションの中から、版画作品を厳選し、荒井記念美術館の協力のもと実施いたします。この機会に初期から円熟期を迎えた晩年までの版画作品をとおして、ピカソが版画制作に傾けたすさまじい情熱と高い芸術性をお楽しみください。