青木愛弓 個展「夏をとどめて」

西新宿のヒルトン東京 地下1階に位置するフジギャラリー新宿では、青木愛弓による個展「夏をとどめて」を開催いたします。

青木愛弓は、水面の煌めきや季節によって変わる光、自然の色彩、記憶の中に残る情景などを手がかりに、現実には存在しない風景を描いてきました。ちぎった水彩紙や和紙によるコラージュとアクリル絵具のブラシストロークを重ね、色と形の断片をひとつの風景へと構成しています。

本展で発表する新作では、これまでの作品に多く見られた、横あるいは縦方向へ流れるような構成からさらに展開し、大きな形や筆致が斜めに交差する、よりダイナミックな画面が生み出されています。明るい黄や緑、青、白と、深い黒や紺が入り交じり、まばゆい光とその陰にある気配までを含んだ、奥行きのある夏の景色を描いています。

「夏をとどめて」というタイトルには、鮮烈でありながら移ろいやすい夏の光や色彩、遠い記憶を、絵画の中に抱きとめたいという思いが込められています。幼い頃の夏、いつか過ごした夏、今まさに目の前にある夏。本展では、見る人それぞれの記憶とも重なり得る、多様な夏の情景を描いた新作を紹介します。