「未来は良くなる」と希望を見出すことが難しく感じるいま。私たちの日常には、言葉にならない不安や閉塞感が静かに広がっています。一方で、このような時代だからこそ、作家たちは、社会や都市、他者との関係に向き合い、現実をわずかにずらす試みを行っています。
本展のタイトルである「ぬけみち」は、作家たちが現実に向けるこうした視点や態度にインスピレーションを受けたものです。「ぬけみち」は、現実からの逃避ではありません。それは、身の回りの環境を見つめ直したり、誰かと新しい関係を結んだり、見慣れた風景のなかに別の可能性を見出したりすることから生まれる、「この場所・この社会」をわずかにひらく実践です。
本展では、建築、ファッション、デザイン、演劇、ストリートカルチャー、現代アートの領域で活動する7組の若手作家を紹介します。かれらの実践は、同じ時代を生きる私たちに、自分自身の尺度やまなざしで、この社会を生きるための手がかりを与えてくれるでしょう。[公式サイトより]