最上川美術館では長沢明(ながさわ・あきら)による作品展を開催します。
長沢明は1967年新潟県生まれ。東京藝術大学大学院で日本画を学び、現在は東北芸術工科大学教授として教鞭にあたっています。展覧会タイトルにもなっている《メメントの森》は高さ4メートルの和紙に墨で描かれたドローイング作品です。右側に幅3から4メートルの作品が追加されていき、長編の絵巻物のように作品が続いていきます。今回の最上編では《メメントの森》の制作を開始した2019年の作品よりも遡って左側に描かれます。展示室に出現する森、動物や植物、見えるもの見えないものが混然一体となった絵の中を、散歩するようにご覧いただければ幸いです。


「《メメントの森》は、2019年より制作を始め、現在も継続している。
制作の手法は即興であることをルールに、動植物の世界を手の赴くまま紡ぎ描いてきた。
画面上に起こったことはすべて自然現象と見做し、水や重力を手掛かりに形を追跡していく。
今は、そこにどんな意味があるのか?ということよりも、どんな世界が立ち現れるのか?というほうに一切の興味が偏って「ただ描く」という心境に近くなっている。
今回は、「モガミ」を意識することでさらに深く、エモく、面白く、描く世界が広がるのを期待しながら、横山大観が描いた《生々流転》をぼんやりと思い浮かべている。
                                    2026年7月 長沢 明」

[関連イベント] アーティストトーク
日時:2026年9月5日(土) 午後2時から