エネルギッシュで生命力あふれる人物画や静物画、そして抽象絵画で知られる画家・須田剋太(すだ こくた)の生誕120年記念展を開催いたします。

須田剋太は1906(明治39)年、埼玉県北足立郡吹上村(現・鴻巣市)に生まれました。旧制熊谷中学校を卒業後、画家をめざして浦和(現・さいたま市)に居住し、独学で絵を学びながら、ついに官展デビューを果たし活躍します。
その後、30代半ばで関西へ移住したことが剋太にとって大きな転機となりました。東大寺観音院の上司海雲との出会いと、そこに集った芸術家たちとの交流、そしてとりわけ画家・長谷川三郎との出会いは、剋太が抽象絵画を描き始めるきっかけとなる大きな影響を与えたと言われています。

須田剋太の生誕120年を記念して開催される本展では、大阪府20世紀美術コレクションの須田剋太作品と、個人蔵の貴重な作品を中心に、関西に移住して以降の須田剋太の絵画作品を抽象・具象あわせて約100点展示し、さまざまな技法と様式で描き続けた剋太の画業を一堂に展観します。
いっときも止まることなく動き続ける生命の活動を、ひとつの静止した形にして取り出すこと——精神の物質化を剋太は「造型」と呼び、それを追求し続けました。剋太が生涯をかけて挑戦した「造型」のすがたを、作品と彼が残した数々の造型論を手がかりにしながらご覧ください。


■関連イベント
◎中ハシ克シゲ 講演会「剋太の「造型」をめぐって」
日時 :2026年10月17日(土)13:30〜15:00
会場 : 4階 Room 1 (展覧会場内)
定員 :30名
参加費:無料
剋太の大ファンを自認する美術作家の中ハシ克シゲさんによる講演会。アーティストの目線から剋太の造型観に迫ります。

◎黒宮菜菜 ワークショップ「剋太にまなぶ絵肌(えはだ)づくり」
日時 :10月25日(日)13:30〜15:00
会場 :2階 Room8
定員 :15名
参加費:2,000円(税・材料費込)
蜜蝋を使った油彩画や染料を使った和紙作品など、異なる素材で作品制作をされている画家の黒宮菜菜さんによるワークショップ。油彩とグワッシュで全く異なる表現に挑戦した須田剋太の絵画作品をじっくり観察してから、色や形だけでなく絵のさまざまな表面の質感=「絵肌(えはだ)」をつくることによる作品制作に挑戦します。

〈イベントへのお申し込み方法〉
enoco展覧会webサイトよりお申し込みください(先着順)。
申し込み期間:9月1日(火)10:00〜
※フォームからの申し込みが難しい方は電話にて受付します(電話:06-6441-8050)。