長い歴史のなかで生み出された建物・絵画・書跡・工芸品。これらは各地域の風土や時代を映し出す、文化的・歴史的財産です。しかし、これまでに、経年劣化や災害、戦災によって失われた作品も少なくありません。今、私たちが貴重な文化財を鑑賞できるのは、先人たちの「大切に守りたい」という強い意志があったからでしょう。
サンリツ服部美術館は1995 年の開館以来、貴重な文化財を永く後世へ伝えるため、作品の公開と保存に努めてまいりました。
本展では、2021 年以降に修理を終えた絵画と書跡を中心に展示し、あわせて、修理の工程や技法、保存環境についてもご紹介します。先人たちによって大切に紡がれてきた作品をさらに次の世代へ受け継いでいくための一歩として、文化財の保存・修理への関心を高める機会となりましたら幸いです。