2026年09月30日掲載
本間 健司「跡形」
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- 会期
- 2026年10月10日~2026年10月25日
カルーセル
本展は、本間にとって当ギャラリーでははじめての個展となり、
ウルシの木を素材に制作を続ける本間の新作とともに、フォトグラファー・石橋謙太郎が長年にわたり記録してきた、本間の制作風景や作品の写真を展示いたします。
1974年東京都に生まれ、木工轆轤を学んだのち、漆液の生産地である茨城県常陸大宮市へ移住した本間は、漆芸とともに漆林の管理や漆掻きに携わり、その後、岩手県二戸市浄法寺で漆掻きの技術を学びました。2020年の独立以降も、漆と木に深く関わりながら制作を続けています。
本間の制作では、漆を掻き終えたウルシの木に鉈を入れ、割ることで現れる木目や節、歪みといった表情が重要な要素となっています。木は必ずしも人の思惑どおりに割れるわけではありません。しかし、そうして現れた断面には、雨や風、雪に耐えながらその木が生きてきた時間が、複雑に交錯する線維の流れとして刻まれています。本間は、あらかじめ定めたかたちへ木を導くのではなく、木を割ることで初めて現れるものを受け取り、その姿をできるだけ生かしながら作品へとつなげています。
今回、本間が樹齢50年ほどのウルシの木を割った際、その断面から、約30年前に先人が漆を掻いた傷が現れました。木は30年という長い年月をかけて、その傷のまわりを新たな線維で覆い、自らを修復していたといいます。木の内部に残されていたのは、木が生きてきた時間だけではありませんでした。かつて人が木に触れ、漆を掻いたという行為もまた、木の成長のなかに取り込まれ、別のかたちとなって残されていました。
そこには、木そのものが積み重ねてきた時間と、人が木に関わってきた時間とが重なっています。木に残された傷は、時間とともに消えていくのではなく、木の成長のなかに取り込まれ、やがて別の姿として現れる。本間はその出来事を通して、木の生命力とともに、古くから続いてきた人と自然との関わりを捉えています。
また本展では、本間の制作を長年にわたり撮影してきた石橋謙太郎の写真にも目を向けます。漆を掻く姿、木に鉈を入れる手、制作途中の木や道具、完成した作品。日々の仕事として過ぎていく時間は、写真のなかに像として留められています。木の内部に時間が刻まれているように、写真のなかにもまた、本間が木や漆と向き合ってきた時間の跡形があります。
「跡形」というタイトルのもと、本展では、木に残された傷や木目、人の手が加わった跡、そして写真に残された制作の時間を、それぞれひとつの「跡形」として捉えます。本間は、木に現れたものを自らの意志だけで変えるのではなく、その姿をできるだけ生かしながら作品へとつなげています。そこに現れるのは、木が生きてきた時間、人が木に触れてきた時間、そしてそれらを受け取る作家の現在が重なった姿ともいえるでしょう。
この機会にぜひご高覧ください。
- 展覧会名
- 本間 健司「跡形」
- 分類
- 企画展
- 会場
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- 会期
- 2026年10月10日~2026年10月25日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 12:00-18:00
- 休館日
- 火曜、水曜
- 住所
-
150-0011 東京都渋谷区東2-6-21 1F
- 公式サイト
- https://hide-tokyo.com/exhibition/kenji-honma/
- 公式SNS
- お問合せ先
- hello@hide-tokyo.com


