三重県総合博物館では、開館以来、三重県の歴史や文化に関する資料を多数収集、収蔵しています。それらの中から、近世から近代にかけて活躍した三重県ゆかりの文人の作品を紹介します。


<主な展示品>
●磯部百鱗 六歌仙図
小野小町や在原業平などの六歌仙を描いた作品。作者の磯部百鱗(1836から1906年)は、幕末から明治に活動した日本画家です。内宮御師家の出身で、弟子に伊藤小坡・中村左洲・川口呉川らがいます。

●中村左洲 海岸漁舟図
海岸近くで漁をする舟を描いたもので、昭和4年(1929)の作品です。中村左洲(1873から1953年)は、三重県を代表する近代の日本画家のひとりです。伊勢市二見町の出身で、磯部百鱗に師事しました。

●藤堂雲逸 山水図
絹に描かれた「渓山深秀」と題された山水図です。作者の藤堂雲逸(1816から1887年)は、津藤堂藩に仕えた藤堂出雲家の当主です。詩文や絵がたくみで、藩政にも深く関与し、維新後は津藩大参事を勤めました。

●小野寺梅丘 鍾馗図
魔除けの神として知られる鍾馗を描いた作品です。小野寺梅丘(1888から1963年)は、三重県津出身の日本画家です。青木梅岳や山本梅荘に絵を学びました。本名を「澄夫」と言うことから「梅丘澄」と署名しました。