ドラムセットは、通常、一人の奏者が両手両足を使って演奏します。「TOKYO CUSTOM DRUM SET」のワークショップでは、各地から集まったパーツを、障害のある人や子ども、ダンサー、ミュージシャンとともに、それぞれの身体や発想に合わせて組み替えながら、ドラムセットづくりをおこなってきました。
床に座る人のまわりを楽器が囲み、身体につけたシンバルを別の人が叩く。演奏者ごと台車で移動することもありました。気がつけば、叩く人のそばに楽器を支える人がいて、誰かの動きに別の人が合わせている。ドラムセットの形は、そんな時間のなかで少しずつ変わっていきました。
本展では、そこで起きたことを手がかりに、一台分のドラムセットを会場にひらきます。ばらしたパーツは会場の各所へ置かれ、来場者がそのあいだを歩くと、離れていた音や人の動きが、ときどきつながるかもしれません。ドラムセットのなかを歩くように、会場をめぐってみてください。

※展示は一部を除き、触れたり、叩いたりすることができます。
※展示テキストやキャプションの内容を、音声でお聞きいただけます。