さかい利晶の杜
- 更新日
- 2024年07月10日
堺生まれの偉人・千利休と与謝野晶子を通して、誰もが茶の湯と文芸を楽しめる堺の歴史と文化のミュージアムです。
堺には、仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群のほか、由緒ある神社仏閣や、歴史的なまちなみ、先人ゆかりの地、伝統産業など長い歴史の中で継承されてきた数多くの歴史文化資源があります。さかい利晶の杜は、堺ゆかりの二人の人物、千利休と与謝野晶子をテーマに、これら堺の特色ある歴史文化を広く発信する文化観光施設として平成27年3月20日にオープンしました。
千利休と安土桃山時代の堺、与謝野晶子と明治大正時代の堺を知り、堺の歴史と文化を体験できるミュージアム「さかい利晶の杜」から魅力あふれる堺のまちを巡ってみませんか
590-0958 大阪府堺市堺区宿院町西2-1-1
開始日:2024年07月06日
終了日:2024年09月01日
9:00~18:00
さかい利晶の杜ではこの度、2023 年11 月15 日に87 歳で逝去された彫刻家・福岡道雄を偲び、堺市内では初めてとなる個展を開催いたします。
福岡道雄は1936 年堺市に生まれます。終戦までの幼少期を中国で過ごし、戦後の混乱のなか帰国。堺市立工業高等学校を卒業後、大阪市立美術研究所にて彫刻を学びます。1958 年白鳳画廊での初個展から、関西を拠点に国内外の美術館や画廊にて作品を発表。2005 年「つくらない彫刻家」を宣言、独自の表現方法を晩年まで模索し続けました。
60 年代、激動の社会情勢の中で「僕のやっていることは世の中の何の役にも立っていないのではないか」 と自問した福岡は、芸術家の役割を「誰よりも先に時を察知する」 ことに見出します。かつてピンク色のバルーンを作っていた60 年代を振り返り、「全く異質な不安と危惧を感じ」2002 年に制作された《ブラックバルーン》。雌雄同体のミミズが人間社会に警鐘をならす《怒る蚯蚓》など、「前衛」として鋭く時代を見極めた福岡の作品は、混沌とした2020 年代に生きる私たちへの問題提議でもあるでしょう。
また、当館の復元茶室「無一庵」にて、陶芸家であるご息女からの依頼で制作された茶道具を展示します。茶の湯文化息づく堺との共通点にもご注目いただけますと幸いです。
■ 関連企画
① 立礼茶席にて作品をイメージした和菓子をご用意します
期間:2024 年7月下旬/8月中旬を予定
料金:大人800 円、高校生700 円、中学生以下600 円
② 対談
日時:2024 年8月31 日(土)14:00 - 15:30
場所:さかい利晶の杜
登壇者:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)
山崎亮(株式会社 studio-L 代表)
申込:予約サイトレゼルバ(https://reserva.be/sakairishonomori)にて事前受付
参加無料