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WIND CARAVAN 地球観測の旅 |
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6/12〜25 兵庫県三田市藍本岩倉の水田
http://www.wind-caravan.org/ |
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新宮晋は風を受けて回転する野外彫刻で知られている。私の自宅の最寄り駅にもあるし、事務所のそばの交差点でもクルクル回っている。 田植えが終わったばかりの水田のあぜ道にそって白い帆をつけた彫刻がいくつも点在していて、クルクルと回っていた。安藤忠雄氏やピエール・レスタニ氏などが参加してのシンポジウム「今地球のために出来ること」、狂言「田園三番叟」がオープニングを祝して催された。2001年12月にかけてニュージーランドの無人島、ラップランドの氷雪原、モロッコの土で出来た村、モンゴルの草原、ブラジルの海岸砂丘という大自然を巡回する。
[6月11日(日) 原久子] |
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空間体験「国立国際美術館」への6人のオマージュ |
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6/15〜7/16 大阪・国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/ |
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普段は、絵画作品の設置などのために仮設壁がとりつけられたりして、もともとの建築物の姿が少し覆い隠されているようなところがある美術館。6人のアーティストが美術館の建築物に向き合って、それぞれの方向から作品をつくっていこうというのが展覧会の企画主旨だったようだ。ひとつのフロアの空間をまるごと駐車場にしてしまった平松伸之の「国立国際駐車場」を見たら、この建物を設計した川崎清氏はどのような反応を示されるだろう。美術館への愛と皮肉が感じられる興味深い展覧会だった。
[6月15日(木) 原久子]
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栗田咲子展 |
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6/8〜20 大阪・複眼ギャラリー |
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栗田さんのペインティングやドゥローイングは肩に力が入っていなくて、見ていてリラックスできる。彼女はバンドをやっていたりするごくごく今どきな女の子。でもって、絵がうまい。ギターをつま弾く友人を描いた絵。そして、キャンディーがモティーフになった絵。ペインティングと違って、紙を用いた作品の質感が今回とくに印象に残った。水彩やクレヨンほか結構いろんな画材を好きに使って描いている。山登りの絵と海岸の大きな岩の横に立つ一人の人物が描かれた作品は、妙に影が気になった。とても影が強調されている。要するに強い日差しを浴びているって感じがしたんだけど、本人に聞いても「それほど意識していない」という。そんなものなのかな。
[6月16日(金) 原久子] |
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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000 |
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7/20〜9/10 新潟県6市町村
http://www.artfront.co.jp/art_necklace/top.htm |
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完成直前のイリヤ&エミリア・カバコフ作品
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7月20日からはじまるトリエンナーレに先駆けて内覧会があったので出かけた。東京から意外と近いのに驚く。東京駅から越後湯沢まで80分ほど、そこから十日町駅までは特急で20分だ(しかし、関西からはちと遠い)。ひと月後にオープニンを控えて、小雨のなかで地元の住民の協力や学生たちが制作を手伝っている。現地に行くまでは、あまり実感がわかなかったが、この規模の作品制作を142人のアーティストが参加してやっているというのは驚く。今回の内覧会の目玉のタレルの「光の館」に到着。日没時の約30分に体験できる作品は、和室の天井が開口され、室内の照明の変化と屋外の光の変化で、徐々に薄いブルーから濃いブルーに、そして最終的には漆黒の空にみえるというもの。お風呂も作品になっていて、宿泊施設としても機能している。
[6月17日(土) 原久子] |
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アニエス・ワイルダー |
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6/20〜7/2 京都・ギャラリーそわか |
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微妙なバランスで積み上げられた小さなブロック状の木板。幾何学的な形態のマケットのような小作品は壁からレリーフ上に展示されている。ジグザグに積み上げ2つの塀をつくったインスタレーションは、人が一人やっと通れるくらいの間隔がある。そりゃあ、危険をおかしてでも(?)通りたいですよね。ドキドキしながら、空気抵抗を起こさないように、しかし素早くすり抜ける。だれもいなかったので、何度かやってしまった。最終日には崩壊させるパフォーマンスもあったとか。これまでの作品を蹴って崩壊させる瞬間を記録した写真やビデオも展示されていた。
[6月21日(水) 原久子] |
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