村田 真
原 久子
..
page:1
page:2
山崎暢子展
江戸時代の印刷文化
手でみるかたち展
−千葉県立千葉盲学校の造形−
鴨居玲展
児嶋サコ展
第1回
国際交流事業企画セミナー
「アーティスト・イン・
レジデンス:
ネットワークの可能性」
page:3
page:4
page:5
山崎暢子展
10/3〜8 ギャラリーココ[京都]
Tシャツ、靴下、女性用と男性用のパンツのかたちをした作品が、ワイヤーロープに洗濯物のようにぶらさがっている。正方形のタイルをタオル地でつくったクッション状のものに張り付け、いずれにもかならずファスナーが付いている。これにはいろいろワケがある。このたびは、女性用のパンツにちょっとドキッとした。ここにある画像の通りです。
[10月6日(金) 原久子]
江戸時代の印刷文化
10/7〜12/10 印刷博物館[東京]
水道橋から徒歩13分の不便な場所におっ建ったトッパン小石川ビル。その地下に印刷博物館がオープンする。ヨーロッパには歴史的な印刷物を集めた博物館や図書館が少なからずあるが、ここは民間の印刷会社が運営しているせいか、ブツで見せるより情報で啓蒙しようという姿勢だ。展示室は、プロローグ展示ゾーン、企画展示ゾーン、総合展示ゾーン、印刷工房の4つに分かれる。「江戸時代の印刷文化」は最初の企画展。家康がつくらせたという「駿河版銅活字」から浮世絵まで、江戸のヴィジュアル・コミュニケーションに焦点を当てている。1階のP&Pギャラリーでは粟津潔の「象形文字遊行」を開催。ちなみに粟津さんはこの博物館の館長。オープニングに館長が個展をやるというのも珍しい。まあ大日本印刷にはおよばないものの、トッパンもがんばっている。
[10月6日(金) 村田真]
手でみるかたち展 −千葉県立千葉盲学校の造形−
10/6〜12 金沢市民芸術村[金沢]
金沢市民芸術村はレンガ倉庫を改築して、展示スペースや工房として使っていて、とても気持ちのいい空間だ。盲学校の生徒たちがつくった作品の展示が開かれていた。指導にあたった元教員の西村陽平さんが、アメリカの施設で行なったワークショップの様子がビデオで流れていた。子供たちは、視力がないということが、ハンディーとなっているというより、むしろひとつの特徴であるとしか思えなかった。作り出すものの独創性やパワーに強いエネルギーを感じた。形にせよ、色にせよ、盲学校の生徒たちには、見えていると思い込んでいる私たちとは、別なかたちで見えているのだろう。
[10月9日(月) 原久子]
鴨居玲展
9/29〜10/22 石川県立美術館
苦悩が創造の原動力となった画家。さまざまな場所を放浪し、人々とふれ合いながらも、常に孤独を感じ続けたのだろう。そして、自分を探し続けたのだろう。正直云って、気分は滅入ったが、滅入り方が不愉快なものではなかった。
[10月10日(火) 原久子]
児嶋サコ展
10/9〜14 Oギャラリーeyes[大阪]
画廊のドアを開けようとしたら、足に赤いハイヒールを履いた羊のお尻が見えた。開けるとそこには、胴と頭があった。でも、前足は裸足のまま。画廊のなかに入ると、お尻に目がついて頭になっていて「頭隠して尻隠さず」ではなく、頭とお尻がいっしょになっているオブジェや、胴がすべてオッパイだらけの羊、乳首ピアスについたチェーンの先端が浴槽の栓になった羊が私を待っていた。ロンドンのRCAに交換留学で滞在した際に、羊の着ぐるみをつけてパフォーマンスをしたときの写真がオフィスの手前の棚に並んでいる。羊たちはみんな児嶋さんの分身?!
[10月12日(木) 原久子]
第1回国際交流事業企画セミナー
「アーティスト・イン・レジデンス:ネットワークの可能性」
10/13 秋吉台国際芸術村[山口]
自分ネタで恐縮です。山口県秋吉台のアーティスト・イン・レジデンス(長ったらしいので以下AIR)で開かれたセミナーに、パネリストのひとりとして出席。ほかのパネリストは、秋吉台の辻憲行さん、関西日仏会館ディレクターのジェローム・ドロレマスさん、写真家の畠山直哉さん、秋吉台AIRに滞在中のアメリカ人作家(名前を忘れた)の4人で、司会は国際交流飢饉(おっと、こんな字が出た)の菅野幸子さん。テーマは「AIRのネットワークの可能性」だが、ぼくが最初にAIRの現状と問題点についてしゃべったら、結局最後までネットワークの話に届かず時間切れ。まあ予想されたことだけどね。それにしても秋吉台AIRのなんとゼータクなこと。秋芳洞近くの山の中に忽然と現われる磯崎新の建築は、やり放題って感じ。ここでAIRがいつまで続くか、あるいは北島三郎の巡業会場になるのか、山口県人の文化度が問われるところ。
[10月13日(金) 村田真]
artmix
|
MIJ
|
art words
|
archive