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榎忠展 PLAY STATION YOU ARE ON DUTY |
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10/29~11/11 Gusto House[神戸]、11/3-11 MOKUBA's TAVERN[神戸] |
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エノチュー(榎忠)さんの神戸での久々の個展。ムクの鉄で鋳込まれた長い鉄砲が、ギャラリーの壁に立て掛けられ、また、真ん中には無造作に山のように積み上げられていた。全部で約200丁の勇ましさを象徴するような鉄砲が、とても空虚に、静かに鈍く照明の下で光っていた。そして、1週間後、そのうち壁に立て掛けられていた鉄砲を、JR神戸駅前を経由し、元町商店街を抜けて、JR元町駅前を通り第2会場へと運び込むパフォーマンスが実行された。予定していた以上にパフォーマンス参加者(運び手)が集まり、全員には鉄砲は渡らなかった。長い長い行列の間にぽつりぽつりと鉄砲を抱える人の姿がある。運び手たちの楽し気の表情とは裏腹に、アジア系の外国人が嫌悪感と驚きに満ちた表情で見つめていたのが印象的だった。
[10月29日(日)、11月3日(金) 原久子] |
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維新派ヂャンヂャン☆オペラ「流星」 |
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10/20~11/7 南港ふれあい港館広場野外特設劇場[大阪] |
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野外に大がかりな舞台のセットをつくり込むことで、すっかりお馴染みの維新派ヂャンヂャン☆オペラ。現代社会、とくに今回は若年層の犯罪をテーマにつくられた。セリフはほとんどない。都会の四角いキューブ型のビル群をイメージした舞台の上を、白塗りに白いシャツ・半ズボンの大勢の出演者たちが足踏みを響かせながら無表情に右へ左へ動く。1時間47分の上演時間、途中から退屈になってきて、時計が気になった。内橋和久氏が脇のブースで、舞台にあわせて生でギターやパーカッションを演奏する。内橋さんのCDを買って帰る。
[10月29日(日) 原久子] |
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みなとみらい21パブリックアート・ツアー |
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みなとみらい21地区[横浜] |
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また自分ネタで恐縮どぇっす。これは、来年の横浜トリエンナーレのプレイベントとして横浜市が企画したもので、みなとみらい21地区にある40近いパブリックアートを市民とともに見て歩こうというツアー。小雨の降るなか、ぼくと彫刻家の高田洋一氏のふたりを講師に、2班に分かれて見てまわった。パブリックアートはどんな作家が選ばれてるかによって、どこの業者が関わったかがだいたいわかる。うーむ、この一帯はアートフロントが食い込んでるなとか。ツアー終了後、ランドマークタワーのセミナールームで懇談会。パブリックアートは、美術における商品生産がそれ以前の注文生産に先祖帰りしたものだと説明し、作家にとってはいい金になると述べたら、高田氏が敏感に反応してくれた。彼はみなとみらい21地区だけで、ふたつも作品をつくっているからね。
[10月29日(日) 村田真] |
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聖徳記念絵画館壁画・原画展 |
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10/7~11/19 出光美術館[東京] |
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神宮外苑の聖徳記念絵画館は、ぼくの好きな美術館のひとつ。大正15(1926)年に完成したこの絵画館には、当時の日本画家と洋画家が描いた明治天皇・昭憲皇太后の歴史画が常陳されている。訪れる人も少なく、前時代的な博物館の雰囲気を保っている数少ないミュージアムなのだ。その歴史画80点の原画を展示。堂本印象、松岡映丘、鏑木清方、五姓田芳柳、石井柏亭、藤島武二といった顔ぶれだが、おもしろいのはこういった国家的注文制作の場合、どの作家もあまり個性を出さず、当たり障りのない表現に徹していることだ。例外は、大嘗祭を描くのに画面のほとんどを屋根だけで表現した前田青邨くらい。
[10月31日(火) 村田真] |
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CAP HOUSEでバザー |
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11/3 CAP HOUSE[神戸] |
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昨年11月3日から今年5月10日まで、「190日間の芸術的実験」と題して、アートセンター的な活動を試みたCAP HOUSE。神戸市の協力を得て、 CAP HOUSEが活動を半年ぶりに再スタートした。これから来年9月までは、毎週月・金・土・日の4日間は一般にも公開される。
運営には資金が必要だ。オープニング・イベントは「バザー」。学校や教会などでも収益をその組織や施設の運営費にあてるためにバザーはよく行なわれる。ギャラリーでは参加アーティストの作品の販売なども行なわれ、ハッピーな雰囲気な中でオープン初日を迎えた。
[11月3日(金) 原久子] |
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