村田 真
原 久子
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村瀬恭子展 −in the forest−
スキマ・プロジェクト
風間サチコ展
田中朝子展
束芋展
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村瀬恭子展 −in the forest−
10/14〜11/27 ONギャラリー[大阪]
ペインティングを東京での個展で見ていたが、大阪展ではドゥローイングのみを展示。見ていると体の中にも広がってゆくようなけだるさや、もどかしさが、なんとも言えない魅力なのであった。
[10月16日(月) 原久子]
スキマ・プロジェクト
10/7〜22 谷中・上野・秋葉原界隈ほか[東京]
芸大取手校からの帰りにSCAIザ・バスハウスに寄ってみたら、なんと月曜はお休みではないか。がっかりして帰る途中、SCAIの白石さんとコマンドNの関さんとばったり会い、入れてもらえた。バスハウスでは「寿限無2000」が開かれていたが、ぼくの見たかったのは「スキマ・プロジェクト」のほう。ここでは増山士郎が「ITAZURART2000」と称して、文字どおりイタズラしている。ギャラリーの勝手口の外に500円玉を置いて、通行人が拾おうとするとフラッシュが光り、コインにもヒモがついているので拾えない。目の前の郵便受けをのぞくと、さもしい自分の姿が小型モニターに映し出されるという仕掛け。勝手口の中では増山がそれをモニターでチェックしている。これは空間的な「スキマ」を使うと同時に、心の「スキマ」につけいってくるとてもヤな感じの作品だ。そのあと、「スキマ・プロジェクト」の本拠地コマンドNに行ったら、ここも本日閉店ではないか。関さんに聞いておけばよかった。
[10月16日(月) 村田真]
風間サチコ展
10/16〜28 ギャラリー手[東京]
近ごろまれに見る才能といっていい。木版画のテクニックも確かなのだが、そんなことよりモチーフが通俗的な日本の風景ばかりなのがおもしろい。前回は戦後の日本の経済成長に合わせた右肩あがりの風景ばかり描き、今回は熱帯風のゴルフ場やボール、ゴルファーなどゴルフにまつわるものばかり。企画は彦坂尚嘉さん。突っ走ってますね。
[10月17日(火) 村田真]
田中朝子展
10/10〜10/22 ギャラリーアーティスロング[京都]
なんとなく捨てられずにいるもの。あるいは、どうしても欲しくて何に使うわけでもないのに買ってしまうもの。引き出しや物入れに、たまっていく記憶や、気持ちの断片たち。たまには虫干しせねばということか、作品名は「イメージの虫干し」。キャンバスをかたどったような綿布で覆ったパネルのうえに、さまざまなものが丁寧に並んでいる。なんでもないけど、なんでもある物たちが、それだけで作品になってしまった。
[10月19日(木) 原久子]
束芋展
10/21〜11/12 KPOキリンプラザ大阪
キリンコンテンポラリーアワード99の最優秀作品賞を受賞した束芋(たばいも/アーティスト名)の受賞記念展。新作2点を含めて4つのビデオ・インスタレーションを出品している。木版調のアニメーションには浮世絵風の色彩が用いられていて、レトロな印象をもたせている。日本の現代社会を題材に、ブラックな笑いを誘う秀作だ。新作の「にっぽんの湯屋」は、のびのび生きる近頃の日本の女性たちと、押され気味な男性諸氏の姿が描かれている。来年の横浜トリエンナーレの出品も決まり、これからの活動がますます期待される25歳の新人だ。
[10月20日(金) 原久子]
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