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Exhibition Reviews & Guide ..

ニッキー・リー プロジェクツ
10/16〜11/25 ギャラリーGAN[東京]
 
 
ニッキー・リー プロジェクツ
ヤッピーになったりパンク少女になったり、女子高生や老婆に扮したり。ちんちくりんな東洋人によるニューヨークでの変身物語。
[11月21日(火) 村田真]
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取手リ・サイクリングアートプロジェクト
  11/25〜12/10 取手市内[千葉]
 
 
芸大の先端芸術表現科と取手市と市民が協力して行なうアートプロジェクトの2回目。今年は「家・郊外住宅」をテーマに、小松敏宏、津村耕佑、ホンマタカシの招待作家3人と、公募作家6組が、市内の使われなくなった家を作品化した。最初、ゴードン・マッタ・クラークの作品を再現しようという話があったせいか、家に穴を開けたものが多い。招待作家のなかでは、古い民家に四角い穴を開け、鏡張りの筒を通して内部を万華鏡のように見せる小松作品が秀逸。津村は、彼のデザインしたオレンジ色の「ファイナル・ホーム」をボランティアに着せて、各ポイントに配置する作品。「ファイナル・ホーム」を家に見立てる着眼はいいが、もうちょっと。ホンマは、家型の衝立に取手市の郊外風景をスライドで映すのだが、発想も安易だし、夕方しか見られないし、今回いちばん冴えない作品だった。ホンマに。公募作品はみんなそれなりの水準を保っていたけど、抜群がない。全体に上出来だが、特上の出来ではない。
[11月24日(金) 村田真]
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アートプロジェクト検見川送信所2000
  11/23〜26 検見川送信所跡地[千葉]
 
  千葉大学の学生を中心に、千葉市検見川で行なわれたアートプロジェクト。「取手リ・サイクリングアートプロジェクト」とセットで記事になるかもしれないと、下心も満々に駆けつける。検見川に残る表現主義的な旧東京無線局送信所の建物周辺で、佐藤時啓と田甫律子がワークショップを展開。トレーラー式の巨大なカメラオブスクラで乗りつけた佐藤は、手鏡で日光を反射させて撮影するワークショップを、田甫は約100人の市民を指揮して、モールス信号によるパフォーマンスを行なった。広場には模擬店も出て、お祭り的な雰囲気。
[11月25日(土) 村田真]
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若冲 没後200年
  10/24〜11/26 京都国立博物館
 
 
没後200年を記念する待望の若冲展。点描風の描写や動植物の細密描写から、しばしば「奇想の画家」などと呼ばれたりするが、作品の発想や展開を見ると、きわめてまっとうな問題意識をもった近代的な画家だったような気がする。でも、あの時代に近代的な問題意識をもつことは、きわめて反時代的・反社会的なことだったのかもしれない。「動植物綵絵」が一挙公開されてなかったのが残念。どでかいカタログを買う。
[11月3日(金) 村田真]

伊藤若冲の作品展。どこから集まったのか、人人人……。人垣を押し分けて、展示ケース越しに見入る。それでもなかには入場者の興味をひかない作品なのか、人がぜんぜん前に溜まっていない作品がある。どうやら人物の絵より、鳥や静物のほうがお客様のお好みのような感じだった。
[11月26日(日) 原久子]
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FEED BACK―Oneday Gallery Project
  11/25、26 ギャラリーそわか[京都]
 
 
FEED BACK 8週間続いたOneday Gallery Projectも最終回を迎えた。名和晃平・中西信洋・法城貴子の3名による展覧会。名和と中西が立体作品とドゥローイング、法城がペインティングとドゥローイングを展示した。5日間、画廊に泊まり込んで展示しただけの成果はあった。同じ作品も展示によってまったく別のものになってしまう。
[11月26日(日) 原久子]
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ウォルター・ニーダーマイヤー展
  11/24〜12/22 ギャラリー小柳[東京]
 
 
ウォルター・ニーダーマイヤー展 芸大の女子学生と画廊まわりの続き。もう1軒まわろうってことで銀座へ。ウォルター・ニーダーマイヤーっていかにもドイツ人っぽい名前だが、ドイツ語圏に近い北イタリアのアルプス出身とのこと。そのせいか、アルプスを中心とした雪山ばかり撮っている作家だ。今回は日本のスキー場で撮った写真も展示。写っているスキーヤーは同じスキーウェアを着て同じ姿勢で滑っているので、コンピュータで合成したのかと思ったら、実写なのだという。どうやら生徒たちの練習風景らしい。スキーをやるにも同じ格好するとは、なるほど日本人が不気味がられるのもわかる。もう1軒まわろうってことで、飲み屋へ。むふふ。
[11月27日(月) 村田真]
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林延子展
  11/13〜12/2 WALL/SAIギャラリー[大阪]
 
 
林延子展 画廊の人に「よろしければ、クマは抱いてもらったりしてもいいんです」と言われた。抱きかかえはしないが、素材の触感を確かめたりしてみた。同じ型紙からつくったヌイグルミなのだろう。目鼻はつけてないが、表面的にも若干の差はある。触るとぜんぜんそれぞれ違い、印象が変わってくる。スクリーンに映るクマの影はどことなく寂しげで、精がない。なのに、気になってしまう。だから気になってしまうのか……。
[11月27日(月) 原久子]
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