村田 真
原 久子
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井上廣子展――記憶・境界・不在
目黒区アート・アニュアル2000
――14作家の個展
アバウト・ペインティング
(Project 1 ――
4つのテーマによる
4つのグループ展vol.2)
土屋公雄「記憶の場所」内覧会
井上廣子展――記憶・境界・不在
2/19〜3/2
大阪府立現代美術センター
精神病棟の窓を撮った写真、空になったベッドを撮った写真。人の姿はいずれの写真にもない。大型のライトボックスの光がモノクロームの写真をよりリアルに演出する。壁を隔てた展示室には、49個の病院に残された遺品が、ひとつひとつ白い板のうえに置いてある。日記、ハガキ、財布、経典、櫛……。写真と遺品という、これら二つの展示の対比の間に、人の姿がくっきりと浮き上がってきた。
[2月23日(金) 原久子]
目黒区アート・アニュアル2000――14作家の個展
2/3〜25
目黒区美術館
へえー、いつから目黒でアートアニュアルやってんだか、あるいは今年が初めてなのかもしれないが、ともあれこれがとんでもないシロモノっつーか労作っつーか、サブタイトルに「14作家の個展」とあるように、洋画あり日本画あり写真あり書ありイラストあり沼田元氣ありと、目黒区在住(たぶん)という以外なんの接点も見当たらない14作家の作品が、だから「個展」と称するほかねーだろ的な開き直りで展示されていて、いったいどーゆーコンセプトでこんな展覧会を企画したのかという疑問は、全体を通したカタログを作成してないため不明なのだが、そのかわりまさに個展というだけあって各作家ごとにインタヴューと年譜、文献をまとめたコピーが置いてあり、それがまた徹底していて担当学芸員の偏執狂的性格が伝わってくるのであった。
[2月25日(日) 村田真]
アバウト・ペインティング(Project 1 ――4つのテーマによる4つのグループ展vol.2)
2/24〜3/1
ノマルエディション/プロジェクト・スペース
[大阪]
若手のアーティストを連続して紹介する展覧会の構成の一部。4人のアーティストたちは、異なるアプローチのしかたで映画やビデオ、写真といったものから描き起こしている。70年代生まれの彼らにとっては視覚と映像とが切り離せない。
[2月26日(月) 原久子]
土屋公雄「記憶の場所」内覧会
2/26 横網町公園
ツッチーが、東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑「記憶の場所」を完成させた。直径24メートルほどの円形の敷地の半分を石で盛り上げ、扇形の斜面に黄色いパンジーを植えている。その内部には犠牲者の名簿40冊(10万人分)が収められ、3月2日の完成披露式のあとは扉が閉じられ見られなくなるという。総工費は2億円近く、その3分の1が寄付による。
[2月26日(月) 村田真]