Mar. 4, 1997 May 13, 1997

Art Infomation Index - Mar. 11, 1997


【[ロンドン情報1]《ベラドンナ》展】
 ………………●毛利嘉孝

【[ロンドン情報2]《ブラック後期作品》展】
 ………………●毛利嘉孝

【[ロンドン情報3]《オノ・ヨーコとフルクサス》展】
 ………………●毛利嘉孝

【馬六明パフォーマンスの記録
 ―《デ-ジェンダリズム》展パフォーマンス記録上映会】
 ………………●長谷川祐子


Art Information Back Number Index



《ベラドンナ》展
会場:
ICA
会期:
1997年1月24日
 〜4月12日
問い合わせ:
ICA
The Mall, SW1
TEL.0171-930-3647






ICA - INSTITUTE OF CONTEMPORARY ARTS
http://www.illumin.co.uk/
ica/

BELLADONNA at the ICA
http://illumin.co.uk/
ica/Bulletin/exhibitions/
belladonna/BELLADONNA.html

Karen Kilimnik - Reference Page
http://www.artincontext.com/
listings/pages/artist/
x/9wj5n5lx/menu.htm

Kerry Stewart Biography
http://www.illumin.co.uk/
britishart/artists/
ks/ks_biog.html

[ロンドン情報1]
《ベラドンナ》展

●毛利嘉孝



ICAでは、《ベラドンナ》展と題された企画展が開催され、6カ国29人のアーティストの作品が展示されている。ベラドンナとは、美しいがドラッグにも似た幻覚作用があり、時には死をもたらす有毒植物。世界的な傾向としてこのところ続いている「かわいいけどこわい」系の作品を集めた展覧会である。日本、アメリカではこうした傾向は既に紹介ずみだったが、イギリスでこのように意識的に集められたのは初めてだろう。特に、ヨーロッパ文化において重要な役割を果たしてきたランドスケープにかかわる作品が多いのも特徴。出品作家は、カレン・キリムニックケリー・ス チュアート、アニシュ・カポールなど。

[もうり よしたか/
カルチュラル・スタディーズ]
mouri@dircon.co.uk

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《ブラック後期作品》展
会場:
ロイヤル・アカデミー
会期:
1997年1月23日
 〜4月6日
問い合わせ:
ロイヤル・アカデミー
Piccadilly, W1
TEL.0171-439-7438

Studio VIII

Studio VIII, 1954-55
©ADAGP, Paris and DACS, London 1997

In Full Flight

In Full Flight, 1956-61
(C) ADAGP, Paris and DACS, London 1997






Picasso
http://www.clubinternet.
com/picasso/

CUBISUM
http://udgftp.cencar.udg.mx/
ingles/Pintura/pintura20/
tempe.html

George Braque
http://www.maccsi.org/
english/extranje/
braque/index.htm

Georges Braque - Reference Page
http://www.artincontext.
com/listings/pages/artist/
u/2hrx620u/menu.htm

[ロンドン情報2]
《ブラック後期作品》展

●毛利嘉孝



ロイヤル・アカデミーのギャラリーでは、ピカソとともに キュビスムの創始者として知られるジョルジュ・ブラックの珍しい後期の作品の展覧会が行なわれている。この展覧会では、これまで見過ごされてきた二つのブラックの特徴を理解することができる。ひとつは、ブラックが今世紀傑出した静物画の画家であり、その作品のほとんどが静物画だったということ。もうひとつは、精神的に変調をきたした晩年に、その作風を変え、いささかユートピア的な「鳥」をモチーフとした痛ましい作品を繰り返し書いていたという事実である。
  ともすれば、ピカソとの比較の中でしか語られてこなかったブラックの作品をキュビスム以外の文脈で考えようとした好展覧会だが、作品数が少ないのが惜しまれる。

[もうり よしたか/
カルチュラル・スタディーズ]
mouri@dircon.co.uk

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《オノ・ヨーコとフルクサス》展
会場:
ロイヤル・フェスティバル・ホール
会期:
1997年2月7日
 〜3月23日
問い合わせ:
ロイヤル・フェスティバル・ホール
South Bank, SE1
TEL.0171-960-4242

Wrapping Piece for Trafalgar Square

Wrapping Piece for Trafalgar Square, 1967
Photo: Tony Cox
(C) Yoko Ono
Courtesy of Lenono Photo Archive






The Official Yoko Ono Home Page
http://www.yoko.com/

Yoko Ono: The Lady, the Legend
http://kiwi.imgen.bcm.
tmc.edu:8088/public/
files/saki/saki-yoko.html

Fluxus Online
http://www.panix.com/
~fluxus/

[ロンドン情報3]
《オノ・ヨーコとフルクサス》展

●毛利嘉孝



サウスバンクのオープンスペースでは、オノ・ヨーコフルクサスの展覧会が行なわれている。イギリス人にとってオノ・ヨーコは何よりも国民的英雄のロック・スターをロックの世界から引き離し、奇妙なアバンギャルドの中に引き入れてしまった張本人であり、レビューの多くもそのことに触れているのは面白かった。
  会場は無料のオープンスペースということもあり、展示作品はそれほど多くなく、ポスターや写真が中心。しかし、 フルクサスの活動そのものがパフォーマンスやイベント中心だったわけで、そもそもそうしたものだったのだろう。
  フルクサスの当時の熱気は、こうした回顧展では決して再現できないのだが、同時に あたかもフルクサスがものすごく熱気があったかのように歴史を捏造するのも危険だろう。生活と美術との関係や、作家とオーディエンスの関係を徹底的に追及し、美術の枠を広げようとしていたフルクサスだっただけに、そういう仕掛けがもっとあってもよかったのではないか。

[もうり よしたか/
カルチュラル・スタディーズ]
mouri@dircon.co.uk

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《デ-ジェンダリズム》展
パフォーマンス記録上映会

日時:
1997年3月22日(土)
午後2時より
会場:
世田谷美術館講堂
問い合わせ:
世田谷美術館
Tel.03-3272-8600





世田谷美術館
http://www.setagayaart
museum.or.jp/

現象する身体
−《デ-ジェンダリズム》展
Art Watch - Feb. 25, 1997

世田谷の馬六明
Column - Mar. 4, 1997

馬六明パフォーマンスの記録
―《デ-ジェンダリズム》展
パフォーマンス記録上映会

●長谷川祐子



2月9日、11日に《デ-ジェンダリズム》展出品作家、馬六明(マー・リューミン)のパフォーマンスが行なわれたが、その後の反響は予想以上に大きかった(NHK「日曜美術館」での放映や、展示室での写真記録の展示、また、当日見たお客さんの口コミによるものと考えられる)。記録だけでも見たいという問い合わせが多く寄せられたため、3月22日2時より世田谷美術館で撮影したパフォーマンスの記録映像が特別に上映されることになった。

[はせがわ ゆうこ/美術史]

上映プログラム
14:00 「世田谷の馬六明 2月9日」
14:30 「世田谷の馬六明 2月11日」
15:00 「世田谷の馬六明 2月9日」
15:30 「世田谷の馬六明 2月11日」

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Mar. 4, 1997 May 13, 1997


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