Oct. 22, 1996 | Nov. 19, 1996 |
Art Watch Index - Oct. 29, 1996
【すれちがうポストコロニアリズムとコロニアリズム ―ズニ・アイコサヒドロンとパパ・タラフマラの共同作品『草迷宮』】 ………………● 鴻 英良
【軽やかなエロティシズム
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ズニ・アイコサヒドロンと パパ・タラフマラの共同作品 『草迷宮』
『草迷宮』公演
ズニ・アイコサヒドロン Zuni Icosahedron http://www.freeway.org.hk/ zuni/
NOH MASK
NOH MASK EXHIBITION
歌舞伎浮世絵画廊
UKIYOE GALLERY
UKIYOE HOMEPAGE
Ukiyo-e museum Edo Trip
退行するパパ・タラフマラ
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すれちがうポストコロニアリズムと ●鴻 英良
反映、もしくは芸術家の状況
「われわれは鏡の面を擦り抜け、そのなかに入っていってはならない。その前にとどまらなければならないのだ」。 反転する迷宮世界 主舞台の主要なセットは壁である。その壁はドアと窓(それはときに絵画、あるいは鏡になる)によって穿たれている。そして壁の反対側には微かに波打つ鏡の壁があり、ふたつの壁を通路のような舞台が橋渡ししている。われわれ観客はその通路の両側にすわるのだが、それはあたかも鏡花の荒屋敷の迷宮世界を暗示するかのように構成された空間であった。そして、それは屋敷の内部であると同時に外部でもあるという反転された迷宮世界であることをわれわれはやがて知ることになるのである。 ポストコロニアルな身振り
だが、この内部と外部がどのように組織されていたのかと改めて問いかけてみるとき、その光景が、ポストコロニアルなダニー・ユンとコロニアルな小池博史の視線があからさまに併置された風景のように見えてくることに私は大きな驚きを禁じえなかった。そして、私はそのことのなかに日本の演劇の癒しがたい閉塞性を感じざるをえなかった。ズニのパフォーマーたちの身体の抽象性、その動きがもつコンセプチュアルな印象、それらはあからさまに香港がいま置かれている状況に呼応したものに見えた。つまり、香港の中国返還を目前にした香港の人々がいま未来を見詰める視線がそこには具体的に、それも身体的な身振りとして反復されているのだ。彼らはドアの前に佇み、その向こうを覗き込もうとする。あるいは窓からその向こうの闇を見詰めようとして身を乗り出し、目を細める。何が見えるのか。いや、確かなものは何も見えないことを表わしているのがズニのパフォーマーたちの身振りだったのである。 退行の夢と日本的身体
鏡花がこの作品で描いたのは、退行の夢であるけれども、そのような夢のなかに逆説的にある種の超越が、つまり「マイナスの超越」ともいうべきものがあらわされているのではないかといったのは澁澤龍彦氏だったが、しかし、今回のようにコロニアルな光景のなかにそれらが置かれたとき、そのような逆説的な超越は起こりようもないのだ。 [おおとり ひでなが/演劇批評]
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《マン・レイ写真展 1917-75》
セルフポートレイトとランプ
アングルのヴァイオリン
ドラ・マール/ソラリゼーション
アルバム「20 a 34」の表紙の試作
写真:ASSOCIATION INTERNATIONALE DES AMIS ET DEFENSEURS DE
L'OEUVRE DE MAN RAY
MAN RAY The Department of Objects and Delusions http://pharmdec.wustl.edu/ juju/surr/images/ surr-imagery.html#ray
Man Ray - Reference Page
Man Ray, Rayograph
The Surrealism Server
Marcel Duchamp and Redaymade
Marcel Duchamp - Reference Page
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軽やかなエロティシズム ●飯沢耕太郎
魔術としての写真
マン・レイ(Man RAY 1890-76)は写真家という範疇だけにおさまるアーティストではない。あの皮肉とエスプリの効いたオブジェ作品は言うに及ばず、版画、ドローイング、映画に至るまで、彼の足跡はモダン・アートのほとんどの領域に及んでいる。悪戯っ子がそのまま大きくなったような貌つきのこのアーティストは、軽やかな足取りでさまざまな領域を横断していった。 多次元的な展示構成
今回の「マン・レイ写真展」(東京ステーションギャラリー、96年9月14日−10月20日、その後大阪・京都に巡回)では、彼の写真家としての全体像を9つのパートに分けて構成していた。「セルフ・ポートレイトとアトリエ」、「女たち」、「友人たち」、「ポートレイト」、「ヌード」、「ダダとシュルレアリスム」、「ニューヨーク/パリ」、「モードと広告」、「マルセル・デュシャン」という各パートは、写真家マン・レイの多面性、多次元性をそれぞれの角度から照らし出している。 [いいざわ こうたろう/写真評論家]
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