ArtDiary ||| 村田 真のアート日記 |
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5月20日(水)
昨日に続いて2匹が相次いで変態。なんの話かって?「アゲハの観察日記」だ。鉢植えの山椒の木にアゲハの幼虫が孵って、今マイブームなのだ。6匹のうちこれで4匹が緑色に変身。一番でかいヤツ(イチロウと命名)はすでに4センチ近く、朝と夜とで大きさが違ってるのがわかるほど。つい先週まで木の下のほうで存在感なく暮らしてた一番小さいヤツ(末男)も、いつのまにか2センチを超し、もうすぐ脱皮だ。 |
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5月22日(金)
五郎が変態。残る末男は相変わらず黒い皮を被ったままじっとしている。ここだけ読むとヘンタイ日記か。イチロウと次郎の食欲は増す一方で、まるまる太って体長は5センチ近く、太さ約1センチ。おかげで山椒の樹冠はほとんどハゲ上がってしまった。 |
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5月23日(土)
銀座の画廊に寄って、東京ステーションギャラリーの「ファッションinアート」展を見る。19世紀後半から20世紀初頭までの絵に描かれたファッションを通して、ヨーロッパの市民生活にモダニズムが成熟していく過程を示すというもの。狙いはいいんだけど、作品はクリムト以外2流3流品ばっかなんだから、もう少し当時のファッションや生活について突っ込んでほしかった。 |
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5月25日(月)
わっ、2鉢目の葉っぱももうほとんどない。早くサナギになっちくり〜と思ってたら、イチロウと次郎を差し置いて三郎が下痢便を出した。下痢便はサナギになる兆候なのだ。サナギになる場所を探してるらしく、あっちこっち盛んに動き回るので、ゴムの木に移す。いつのまにか尺取虫も3センチくらいに成長して、葉っぱをバリバリ食ってやがる。 |
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アゲハの蛹化 http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/mmdb/ageha/youka/index.html |
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5月26日(火)
次郎も下痢便。今度はボール紙で箱をつくってその中に移す。三郎は紡錘形に固まってしまった。あと4匹は丸裸になった山椒の枝をかじってる。もう知らないからね。 |
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5月27日(水)
とうとう4匹はいなくなってしまった。エサを求めて壁を這っていったか、あるいはカラスにでも食われたのか……。三郎と次郎は完全にサナギに姿を変えた。内部はどうなっているのやら。表面はそれぞれ緑色と灰褐色でカモフラージュ。 |
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5月30日(土)
久々にアートの話。月刊ギャラリーの元編集者、斎藤博美のクルマに愛する妻と乗せてもらって、群馬県立近代美術館の「ヨーロッパからの8人」展を見に行く。斎藤はイジメがいがあっておもしろいのだが、今日はイジメないという約束で同乗を許される。途中、ファストフードとサービスエリアでつまみ食い。 |
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現代美術棟開館記念《ヨーロッパからの8人》展 会場:群馬県立近代美術館 会期:1998年4月11日〜6月14日 |
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