以下はディスカッションから、コンテクストを無視して抜粋。
クラウス:アートセンターは、我々の創造性や可能性を開花させてくれる。
中村:CCAでは教育ではなく学習といっている。教えるのではなく、学ぶ。講師も生徒も相互に勉強になる。
マリーナ:CCAは世界一のアートセンターになりたいという明確な意志がある。東京にあっても意味がない。北九州だからこそ意味がある。
クラウス:CCAはひとつのテーブル。議論のテーブルであり、ケンカのテーブルだ。
中村:CCAは100パーセント北九州市の出資。今年から地元とのプロジェクトを始めるが、地元に対して義務はないと考えている。
マリーナ:日本は巨大な官僚組織という感じ。変化に対して柔軟でなく、アートがやりにくい。東京都現代美術館の館長も、美術の人というより官僚の人。
アラナ:日本にはデパートの中に美術館がある。もし私がアメリカでそれをやれば、きわめてラディカルに見られるだろう。
中村:そろそろホンネで話し合おう。我々はその場を提供するだけ。その輪にひとりでも多くの人が参加してほしい。
このあと、クラウス・ビーゼンバッハによるベルリン・ビエンナーレのプレゼンテーションが行なわれ、閉会。 |