キュレーターズノート

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使って知る水戸芸術館の建築

[2016年02月01日号(鷲田めるろ)]

 金沢21世紀美術館で開催した「3.11以後の建築」展(ゲスト・キュレーター:五十嵐太郎、山崎亮)が昨年11月より水戸芸術館に巡回した。水戸芸術館は、これまで何度も展覧会を見に訪れてきた美術館だが、私も担当者として初めて展示する側として使っ...

「法貴信也 個展」「館勝生 展」

[2016年01月15日号(中井康之)]

 「2本画」と自ら命名したスタイルに代表されるような独自の線表現による絵画世界をつくり上げてきた法貴信也の新作展が京都で開催されていた。また、80年代末から一貫してアクション・ペインティングを体現してきた館勝生の晩年の作品を展観する個展が大...

「川内倫子 川が私を受け入れてくれた」「江上茂雄 展」

[2016年01月15日号(坂本顕子)]

 熊本市現代美術館では、写真家・川内倫子の九州では初めてとなる大規模個展「川が私を受け入れてくれた」が2016年1月23日からスタートする。阿蘇の野焼きの写真を中心に構成された《あめつち》をひとつの核として、初期の《花火》や《うたたね》から...

菊畑茂久馬 個展「春の唄」、「Fly me to the AOMORI──青い森へ連れてって」

[2016年01月15日号(工藤健志)]

 「え? カイカイキキギャラリーで菊畑茂久馬展!?」。この意外な組み合わせにまず驚き、いざ会場に足を運べば今度は菊畑さんの新作群にグルグルと思考を撹乱されてしまった。

現代ドローイング国際芸術祭「トゥー・スティックス」、「ここに棲む──地域社会へのまなざし」

[2016年01月15日号(住友文彦)]

 ポーランド西南部に位置するヴロツワフは、スラブ人によって形作られ、その後、13世紀には東のモンゴル、14世紀には南のボヘミア侯、そしてハプスブルグ家、その後、西にあるドイツと、絶えず周辺からの侵略を受け、さまざまな文化と交易が行き交う波乱...

「ス・ドホ、西野達、柳幸典」、特別展「斎藤義重」、N COLLECTION「テセウスの船──鏡のあちらとこちら」、「日章館」こけら落とし

[2015年12月15日号(角奈緒子)]

 尾道から船でおよそ40分。瀬戸内海に浮かぶ百島(ももしま)を久しぶりに訪問した。港の小さな桟橋に降り立って、以前と変わらない風景に少しばかり安堵を覚える。港から10分くらい歩くと「アートベース百島」にたどり着く。2012年にオープンしたこ...

YCAMアート企画プレリーディング[後半]

[2015年12月15日号(阿部一直/渡邉朋也)]

 今回は、前回に引き続いて山口情報芸術センター(YCAM)の開催事業を、内部スタッフトークとしてレポート的に対談で紹介していく。

戦後70年──もうひとつの1940年代美術

[2015年12月01日号(伊藤匡)]

 第二次世界大戦の終結から70年目の今年は、1945年前後の美術に焦点を当てた企画が各地で開催された。その掉尾を飾るのが、栃木県立美術館の「戦後70年──もうひとつの1940年代美術」展である。

豊田市美術館リニューアル・オープン

[2015年12月01日号(能勢陽子)]

 ここのところ、各地の美術館で改修工事のための休館が続いている。日本の公立美術館が次々とオープンして20〜30年が経過し、そろそろメンテナンスの必要が出てくるころだ。開館して20年が経過した豊田市美術館も、改修のための1年間の休館を経て、今...

「私的[荒川修作+マドリン・ギンズ]考」「ヨーロッパの写真家が出会った高知」「イノビオーダー555」ほか

[2015年11月15日号(川浪千鶴)]

 今秋、高知アートシーンは画期的といっていいほどの活況を呈している。私の4年間の高知生活を振り返ってみても、もっとも数多くの、多彩な「草の根」のアート・プロジェクトに触れることができたのはうれしい限り。総合型の美術館が県立1館しかなく、公募...

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