標津サーモン科学館の鮭柄のマスキングテープ

現在、銀座のMMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)で開催中の「MMM×artscape ミュージアムグッズフェア vol.1 」でのお取り扱い商品について、当サイトでミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんと一緒に紹介させていただきました。みなさん、気になるグッズはありましたでしょうか。

さて、実はこの撮影のとき、たまたまお店にいらっしゃったお客様とお話しする機会がありました。20代後半くらいの男性の方でした。標津サーモン科学館の推しグッズや、私が気になる鮭柄マスキングテープの話を楽しく聞いてくださって嬉しかったです。そして、表面はド迫力鮭顔、裏面はサイエンティフィックな鮭分類分岐図のカラーホルダーをお求めいただきました。ふらりと入っていらっしゃったのかな、と思いきや、1階にいる鋭い観察眼をもったスタッフからの報告によると、その方はミュージアムグッズマニア! AOMORI GOKANアートフェスの岩根愛さんの写真をモチーフにしたTシャツをはじめ、肩から下がっていたトートバッグもミュージアムグッズ! ほかにもさまざまなアイテムを身につけていらっしゃったそうです。まったく気がついていませんでした……。

私はこのフェアにいらっしゃるお客様が実際どんな方なのか知りたくなり、翌日の土曜の午後、MMMのミュージアムグッズフェアに訪れる方に接客してみました。

まず、いらっしゃったのは、60代くらいのご夫婦らしき方。「現在、全国の博物館や動物園のオリジナルグッズを紹介しております」と申し上げますと、「前にもやってましたよね」と素敵なレスポンス。「ミュージアムグッズお好きなんですね。ミュージアムにはよく行かれるんですか?」とお尋ねすると、「いえいえ、それほどでもないです」と謙遜されましたが、「北海道にはほかにも鮭の科学館があるんですよ。でも、ここのグッズが一番充実しています」とやっぱりよくご存知。そして、大澤夏美さんのことも知ってらっしゃいました。ホームページか何かで鮭ポーチをご覧になってたみたいで、実物を見にいらっしゃったみたい?

次は、30代くらいの男性おひとりさま。仙台市博物館の所蔵品や具足のアクスタ、美しい相撲の浮世絵の入ったトートバッグなど、ミュージアムグッズのいくつかをご説明(このために各館の収蔵品や見どころ、オリジナルミュージアムグッズについて、一夜漬けで勉強しました)。「僕、どんな店かもよくわからず入ってきたんですけど、びっくりしました。ミュージアムグッズって、いま熱いんですね!」はい、そうなんです。お友だちにも広めていただけると嬉しいです。

静かに入っていらっしゃったのは20代のおしゃれなカップル。話している言葉からして中国からいらした方のようです。お隣のggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)関連の書籍を御覧になっています。「あのう…」と話しかけて、京都市動物園のゴリラ研究の話なんかを拙い英語で一応ご説明。ふんふんと、興味深く聞いてくださいました。ゴリラのキャンディー缶が気に入られた様子。確かにかわいくて小ぶりでお土産によさそう。最後に、出たばかりのTDCの年鑑を2冊お買い上げ(重い!)。デザイン関係の方だったのかもしれません。グッズもデザインの話に振ればよかった(反省)。

お店にいた2時間のうち、最後にいらしたのは20代の女子3人組。中央のテーブルに置いてあった土門拳記念館のパンフレットを手にとって、旅行のご相談。グッズツアー、いいですね!

思っていたより、ずっと幅広いお客様に来ていただいているようです。そして、ミュージアムグッズを愛する方がこのフェアを狙っていらっしゃっていることもわかりました。お客様との会話はものすごく楽しかったです。フェアは12月25日まで開催しております。ぜひお出かけください。(f)

写真は大澤夏美さんとの会話で出てきた、冷蔵庫のドア上のありえない展覧会。もっとマグネット買わねば。まんなかの小さなスクエアのものが、今回販売している中原中也記念館のマグネット